金融車には名だたるスポーツカーや、なんならスーパーカーも頻繁に存在します。
待てよ…？サーキット行けて最高では…？
あ、あと絶対に自己責任でお願いします。この記事に書いた内容を実行してやらかしても私は責任とか一切取りませんよ！
金融車でサーキット行けば安いやんけ！
「金融車、サーキットに向いている説」の理屈は非常に合理的です。
安くスポーツカーに乗れる。それに他人名義ならエンジンもブレーキも心置きなく使える。
どうでしょうか？金融車はサーキットに持っていっても、ドリフトミサイルとしても非常に魅力的に見えませんか？
金融車で事故しても大丈夫なのか…？
しかし一つ懸念点があります。
サーキットというのは事故の危険性がまずまず高い場所であるということです。
他人の、それも金融車とかいう謎の多い車で事故してしまって大丈夫なのか。そこらへんのリスクの判断が難しいという難点があります。
結論：事故するのはマズい
結論として、事故ってしまうのは非常にマズいことになりかねません。
今回の記事のための調査の結果、「他人の車を破壊したときの賠償責任」という争点において、裁判で負ける可能性が高い、と私は判断いたしました。
詳しく見ていきましょうか！
金融車の名義は信販会社にある
まず、金融車という謎の多い車について少し理解しておきましょう。
金融車は車検証に記載の所有者が信販会社、使用者が債務者の知らんオッサン、という車です。
あなたは乗る権利だけを買っている
そして、あなたはここに対してお金を払って何をしているのかといいますと…
「その車に乗る権利だけを買っている」というのが最もよい表現だと思います。
金払って友達から借りるようなもの
金融車への認識は「友人の車を借りている。裁判で返せと言われれば即敗北」とすると、想定の補助になるのではないでしょうか。
「お前のポルシェ貸してよ〜」「んまあ600万円あれば貸してもいいよ。でも返してって言ったらすぐ返して」
信販会社を友人に置き換えるとこんな感じですね。
で、サーキット行っていいかな？
さて、ここからサーキットに行くことを考えてみましょうか。
まず、エンジンやブレーキやタイヤの劣化に関してだけ言えば、何も考えなくていいのでとても楽しく乗ることができます。ブチブチに使い潰しましょう。
事故すると賠償責任が問われる可能性
（参考写真）
次にどっかにぶつけたりして明確にぶっ壊した場合です。書面上「他人の車を壊した」ということになります。
類似の判例は見つけられなかったので、明確にどのように「こと」が進むのかは言えません。が、
お金に余裕がないならやらない方が得策だと考えます。今度はあなたがブチブチになる可能性が否定できません。
使い終わって返せるかは絶対確認！
で、地味に大事なのが、使い終わった後に現在の「乗る権利」を誰かに渡さないといけない点です。バクダンゲームみたいでワクワクしますね。
金融車を「乗る権利の売買」だと定義した場合、貸借の一種であると解釈される可能性があります。
この前提ですと、日本の法律だと又貸が禁止されているため、勝手にヤフオクとかで売ると罪に問うことができてしまうのです。
なので、信販会社側に「飽きたら返したらいいのか」を確認して、必ず契約書にその旨を追記してもらいましょう。
性質としてはレンタカーに近い
まず、金融車は所有権が自分に移らない以上、車を買う、ではなくて「一括で払うレンタカー(返却時期は運ゲー)」と考える方が近いです。
そのため、損得の比較対象としてはレンタカーやカーシェアが適切でしょう。
カーシェアか金融車か
レンタカーは長期保有向けサービスではないため、カーシェアで比較を進めていきます。
カーシェアは参考文献から、毎日2時間、週末に旅行という用途で月額67,000円程度になる。という試算がございます。
対して金融車の場合、同じような車両で安くて100万円程度が相場でした。
つまり、金融車を運良く2年ほど没収されずに使えればカーシェアのコスパを上回ることになります。
ここに保険関連のリスクや、故障の際の対応リスクを盛り込み、各々で判断していただければと思います。
参考文献：https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33211430Q8A720C1000000/
普通の事故の場合はどうなる？
もう一つ気になるのが、事故の場合はどうなるのか？というところです。
これを噛み砕いて言い換えると「保険関連に問題はないのか」「事故時に支払い義務は発生しないのか」的な感じですかね。
これも解説していきます。
保険会社はあまりよく思っていない
金融車ってカーシェアと相性よくね？と思っていた時期に色々調べたんですが、どうやら金融車は、保険会社が何かと理由をつけて保険の対象外にしたい意向があるみたいなのです。
他車運転特約やドライバー保険も、金融車には適用できないケースが多いので「入ったから安心」ではない点に注意したほうがいいです。
ずっと保険料を払っていて、いざ事故った時に支払いを拒否されたら堪りませんからね。
俺は金融車は買わない
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最後に、前から言っておりますが、車はそもそも投資対象としてそこそこ有力です。
売る時に値のつく車を吟味すれば、逆に乗って転売益が出るような代物なのです。
それをわざわざお金を払って乗ることがあるでしょうか？私には考えられません。