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【2stエンジン入門編】4stから乗り換える時の2stの注意点

早速なんだけど、今俺は4stのZX-25Rと、2stは原二のスクーターを持っているんだけど、それぞれ結構大きな違いがある。

元は4stに乗っていた人が2stに乗り換えたときとか、間違えると結構マズイ違いがチラホラある。

2stエンジンの注意点

さて、今回はそんな2stエンジンの注意点を見ていくんだけど、まず大きな違いを見ていこうと思う。

2stエンジンと4stエンジンの違い

2stと4stの大きな機械的な違いを見ていくと以下の通りになる

  • パワーバンドの存在
  • エンジンオイルの仕様の違い
  • エンジンブレーキがほぼない
  • ちょっとにおう

4stは2回転に一度爆発(燃焼)させ、2stは1回転で一度爆発(燃焼)させるんだけど、これだけでかなりの違いが発生しているんだ。

はじめて2stに乗る人向けに解説

これらの違いから、2stは4st乗りからすると様々な注意点が出てくることとなる。

次項からはその注意点を重要度順に書いていく。

まだ2stに乗ったことがない人向けにゼロから解説していくから、2st乗りの人からしたら常識レベルの注意点になる。退屈させて悪いな!

エンジンオイルの注意点(重要度:高)

まず、2stエンジンはエンジンオイルを交換しない。

4stのバイクであれば、定期的にエンジンオイルを交換していると思うんだけど、2stはその必要がないんだ。

注ぎ足すシステム

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というのも、2stはガソリンと一緒にエンジンオイルを燃やしながら走っていて、徐々にエンジンオイルが減っていくのが特徴。

だから、エンジンオイルは交換じゃなくてガソリンと同じように注ぎ足していくことになる。

混合仕様は特に注意

たまに、売っている2stバイクを見ていると「混合仕様!」とか書いていることがあるんだけど、このタイプのバイクは少し違ったエンジンオイルの給油方法をとる。

ガソリンと混ぜてから入れる仕様

混合というのは、ガソリンとエンジンオイルを混合させるということ、要は給油前にガソリンとエンジンオイルを混ぜておかなければならないんだ。

これ、レーサーであれば混ぜてから淹れればいいんだけど、街乗りの場合ガソリンスタンドで混合させることはまほぼ不可能。

分離給油の2stを買おう

上記の点からも混合仕様は街乗りにはオススメできない。

一応、ガソリンを入れた後にエンジンオイルを入れてバイクを振りまくる荒業もあるっぽいんだけど、ちゃんと混ざっていないと故障の原因に直結する。

分離給油のバイクを買うのがまるい。

プラグ被りについて注意点(重要度:高)

で、次に2stの特徴として、中途半端な低回転で走るとエンジンの調子が悪くなりやすい。

プラグが被るというのはFIで4stなバイクに乗っている人からすれば意味不明なんだけど、簡単に言えばエンジンが始動しづらくなる。

キャブ車の中でも2stは顕著

このプラグ被りという現象、キャブレターのバイクで起こりやすいんだけど、中でも2stエンジンは特に起こりやすい。

これは2stのエンジンが構造上、異常燃焼を起こしてしまいやすいからで、何も考えずに乗っていると簡単に被ってしまう。

パワーバンドで解決

これを防ぐには、エンジンそれぞれの設計(調整)上、最も無理なく燃焼する回転数で走る必要がある。

このことをパワーバンドともいうんだけど、この回転数で走っていると、異常燃焼を最も少なくすることができて、プラグに付着したガソリンの微粒子や燃えカスも吹き飛ばすことができる。

回転数に注意を払う

ということで、2stのバイクに乗るときはちゃんとエンジンを回すことに注意するようにしよう。

パワーバンドの回転数がよくわからないという人は、「加速が急によくなる回転数」を探せば、そこがパワーバンドだ。

エンジンブレーキの注意点(重要度:中)

2stエンジンは圧縮比の低さや行程の少なさなどからエンジンブレーキがほぼ効かない。

これ、意外と知らない状態で乗るとヒヤリハットするから注意しておこう。

峠道の下りで顕著に出る

峠の下りは4stであればエンジンブレーキをしっかり効かせることで、ブレーキなしでも行けると思うんだけど、2stはそうもいかない。

借り物とかで、2stマシンに慣れていない状態で走る峠は普段よりも注意を払おう。

コーナリング中にリアブレーキ

コーナリング中もエンジンブレーキがないことから車体が安定しないこともしばしば。

上手な人はコーナリング中にリアブレーキをいい塩梅でかけて走る。

においに関する注意点(重要度:低)

最後に、2stでタンデムとかしようとしている特殊なあなたへ。

2stのバイクは、多分思っている以上にエンジンオイルくさいぞ。

臭い人は自分を臭いと思わない

街中に臭い人がいると思うんだけど、彼らは自分の臭さを理解していない。においは慣れによって知覚が困難になる。

これ、2stのバイクも同じで、普段自分でなんともないと思っていても、友達を乗せると高確率でオイルくさいといわれる。

ツーリングも注意

バイク乗りであっても2stのにおいを良しとしない人はたくさんいる。

必ず事前に

  • ちょっとにおうけど大丈夫?
  • ワタシ後ろ走りマス

などの気配りをしておくことで、2stのにおいに関して理解を持ってもらうようにしよう。

2stのバイクは楽しい!

ここまで注意点を色々と書いてきたんだけど、2stのバイクは乗っていて楽しい。

パワーバンドに関しては4stでは考えられないほど違いを感じられるし、独特な音もいい。排気ガスが白いのも見方を変えれば迫力になる。

エンジンの重さに対して有り余った馬力もとても魅力的。

注意点を守って楽しく乗ろう!

ただ、2stのバイクはそのほぼ全てが20年以上も過去のモノもなる。

年式が浅ければここまでデリケートな使い方をしなくてもよかったのかもしれないけど、現存する2stバイクに関しては、整備を含めて労わりまくる必要がある。要介護3

メンテナンスもよくしてあげよう

キャブレター車に言えることで、2stは特になんだけどちゃんとメンテナンスをしてあげないと燃調が狂ったりしてすぐに不調になる。

キャブレター系の問題は、修理に莫大な料金がかかるような大問題ではないんだけど、バイクが動かなくなってしまったりするから、動きが悪くなる前に見てもらった方が賢い。

2stレーサーは特に注意

その中でも、オンロードオフロード関係なしにレーサーとかモトクロッサーと呼ばれるようなバイクは要注意。

90年代の2stレーサーは、公道仕様ながらも燃調などのセッティングを詰めに詰めてパワーを出しているから、些細なことでパワーダウンや始動性が悪くなったりする。

三カ月に一回くらいは2stを見てくれるバイク屋でキャブレターなどのセッティングをしてもらうのがオススメだ。

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