どうもほおじろです!
今回はバイクの社外マフラーでよく聞く「スリップオンマフラー」と「フルエキゾースト」の違いを解説することで、どちらがどう優れているのかを見ていく記事なんです。
スリップオンマフラーとは?
まず、バイクの排気系(エキゾーストシステム)はエンジンから生えている「エキゾーストパイプ」と、後端に位置する筒状の「サイレンサー」を基本に成り立ちます。(厳密には生えている部分のことを「フランジ」という)
スリップオンマフラーとは、そんなエキゾーストシステムのうち、既存のエキゾーストパイプはそのままに、後部のサイレンサー部分のみを交換するタイプのマフラーです。
(実際は環境基準を満たすための触媒などがある場合も多い)
特徴 of スリップオンマフラー
そんな、スリップオンマフラーにはいくつか特徴があります。
- 交換が容易
- 排気音のカスタマイズが可能
- 外観が大きく変わる
- 多少の軽量化が期待できる
- 比較的安い
それぞれ見ていきましょう
マフラーの交換が簡単!
まず、スリップオンマフラーは比較的交換が容易で、高度な工具を必要としない場合が多く、お家でDIYで交換する人も多くいます。
というかバイク屋でやってもらう人はあまり見ないかも。
フルエキは交換が物理的に難易度が高い
後述するフルエキゾーストの交換の場合は、パーツ自体がかなり重かったりするから、大人一人の交換はちょっと難しい。
また、バイクの車種によっては、フロントタイヤを外す必要があったりして、大掛かりなカスタムになりがちなため、家でやるには少々気が引ける。
スリップオンマフラーなら簡単!
それに対して、スリップオンマフラーは先っちょだけの交換になるから、部品自体も軽いし、タイヤを外す必要はまずない。
工具さえあれば、安全に交換することができるのは大きな魅力になるだろう。
燃調が狂うとかもあまりない
フルエキに対して性能の変り幅があまりないため、スリップオンマフラーは交換しても燃調のセッティングなどを必要とすることは、ほぼないといってもいいだろう。
あらゆる面で手軽なのがスリップオンマフラーとなる。
排気音はガッツリ変えられる
とはいえ、バイクの排気音を司るサイレンサー部分を交換することで音は大きく変化する。
手軽さとは裏腹に、スリップオンマフラーのカスタムは排気音的には非常に満足のいくものになるだろう。
排気音含め基準は守るのがまるい
東南アジアなどの謎メーカー製や、パチモンマフラーにありがちなんだけど、排気音の規制値を超えてしまっているスリップオンマフラーもかなり多く存在している。
モラル面を深く言うつもりはないけれど、これからのバイクライフを末永くエンジョイするためにも最低限バイクは合法な状態にしておこう。
マフラー部分の見た目
バイクにとってマフラーは非常に大きなパーツの一つ。
このうち、最も目立ちやすいサイレンサーを交換することで、効率よくバイクの見た目のカスタマイズを行うことができる。
これだけでカスタムされたバイクになる
リアサスの交換とかは、金がかかる割に見た目はよく見ないとわからないんだけど、スリップオンマフラーであれば、コスパよくカスタムされていますよ!という主張ができる。
はじめてのカスタムとしては、自分でやる楽しさと、その変化を感じるのにピッタリな部分になるだろう。
ちょっと軽量化できる
純正のサイレンサーは、基本的にスチールかよくてアルミ。
スリップオンマフラーの交換によって、これをカーボン製にすると、軽量化も期待できるだろう。
スリップオンマフラーはカスタム登竜門
まとめると、スリップオンマフラーはカスタム初心者の登竜門としてはこれ以上ないパーツとなるだろう。
エンジンマウントなどの知識なしで触るとマズい部分も特にないし、変化が大きいから見ていて楽しい。
ちゃんと調べてからやること
とはいえ、スリップオンマフラーの交換も失敗すると自走が困難になる。
サイレンサーがない状態のバイクは無茶苦茶うるさい。この状態でバイク屋まで持っていくのは人生で最も恥ずかしさを感じさせられることになるから、できれば避けたいところ。
車種毎のスリップオンマフラー
まずは自分のバイクのスリップオンマフラーで検索してみよう!
10万円を超えるものはあまり見ないから、意外と安いという感想になると思う。
興味がある人は一度見てみよう。
フルエキゾーストマフラーとは
スリップオンマフラーに対して、フルエキゾーストマフラーとは、エンジンとの付け根であるフランジから始まってエキパイを通り、サイレンサーまでの完全なエキゾーストシステムのことを指す。
フルエキの特徴
スリップオンマフラーとは違って
- 交換の難易度が高い
- 馬力などパフォーマンス面が向上する
- 排気音が大きく変わる
- 軽量化される
これもそれぞれ見ていこう。
交換が難しい
サイレンサーまで延びるエキゾーストパイプを含むすべてを交換するため、まず部品自体がデカい。
大人一人で交換するのは素人では無理だから、結構大掛かりなことになってしまう。
タイヤを外す必要性
気筒を複数持つバイクの場合、作業性をよくするためにタイヤを外した方がいい場合もある。
また、600ccのCBRなどのセンターアップマフラーの場合、リアタイヤを外す、もしくは特殊な手順を踏む必要があったりして、スリップオンマフラーとは違い、DIYでやるには少々難易度が高いかもしれない。
パフォーマンスが向上する
スリップオンマフラーはパフォーマンスはほぼ変わらないんだけど、フルエキゾーストマフラーの場合は、馬力の向上やふけ上がりの特性の変化などを見込むことができる。
走行性能を重視する人
そのため、純粋な走行性能が欲しい人は必ずフルエキ交換をするようにしよう。
スリップオンマフラーの交換では到達できない世界がそこにはある。
排気音が結構変わる
スリップオンマフラーがサイレンサーの交換のみなのに対し、フルエキゾーストマフラーの交換はエキパイや触媒にも手を付ける。
エキパイの材質でも音が変化
チタン製のエキパイは響きやすい乾いた音が出るとよく言われている。
真偽は不明だけれど、管楽器が材質にこだわっていることからもエキゾーストパイプが排気音に影響を与えているのは確実だ。
コストが高い
欠点としてはコストがグンと上がってしまうことが挙げられる。
スリップオンならば10万円は超えないんだけど、フルエキとなれば10万後半から30万円くらいが相場になってしまっていて、予算が大分膨らんでしまうことになる。
お財布と相談
このあたりはお財布や家族、もしくは自分のニーズに合ったものを選ぶことが大切だ。
まずはスリップオンマフラーがおすすめ
色々と書いたけれど、個人的にはまずはスリップオンマフラーから始めるのが良いと思う。
価格もそうなんだけど、自分が求めるものが何なのかをちゃんと理解しておくことが大事。無駄に大金を払う必要はない。
汎用のものもあるよ
スリップオンマフラーには汎用品(色んなバイクにつけられる商品)がある。
ちょっと法的にグレーなんだけど、実際に測ってみれば意外と静かなものもあるっぽい。
スリップオンマフラーがない車種も
車種によってはマフラーの形状が特殊で、そもそもスリップオンマフラーが取り付けられないものがある。
有名なのはカワサキのZX-25Rで、あのバイクはショートマフラーという、腹下に短いマフラーが出ている特殊な形状だから、基本的にはフルエキ交換が必須となる。
マフラー交換でよいバイクライフを!
「ですます口調」と「だである口調」が混在してるね!またね!