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【まだ使える】バイクヘルメット寿命3年の正体はコレ【SGマーク】

3年経ったけど、どう見てもまだきれいなんだが

フルフェイスヘルメット
画像:Ashley Pomeroy/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons

ヘルメットを買って2年半くらい経つと、必ずこの話になる。

「ヘルメットって3年で替えるんでしょ」と言われて、言われた側は毎回同じことを思う。外側どこも欠けてないし、シールドも普通に動くんだけど。

これ、買い替えが惜しいから言ってるんじゃなくて、単純に判断材料がないから困ってる。3年という数字だけ独り歩きしていて、何が3年なのか誰も説明してくれない。

ということで調べた。先に一つだけ書くと、3年は「壊れる年数」じゃない。保証と推奨の線だ。そして本当にヘタる部分は、外から見えないところにある。

「3年」はどこから出てきた数字なのか

ヘルメット
画像:35mmMan/CC BY 2.0(Wikimedia Commons
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SGマークという製品安全協会の基準がある。これが付いたヘルメットは有効期限が購入後3年で、その期間内に製品の欠陥で人身損害が起きたら賠償の対象になる、という制度上の線引きになってる。

そして日本ヘルメット工業会も交換時期の目安を購入後3年としていて、国内の大手メーカーも同じ数字でアナウンスしてる。

つまり3年は法律じゃない。3年1日で違法になるわけでもないし、その日に割れるわけでもない。制度の保証が切れる日であって、性能がゼロになる日じゃない。

ここまでは分かった。じゃあ実際に何が劣化するのか。

劣化するのは殻じゃなくて、中の発泡スチロール

発泡スチロール
画像:User:Acdx/CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons

たぶんここが一番の誤解だと思う。

ヘルメットで一番大事な仕事をしてるのは、外の硬い殻(帽体)じゃない。その内側にある発泡スチロール、正式には衝撃吸収ライナーのほうだ。

こいつが潰れることで衝撃を受け止める。車のクラッシャブルゾーンと同じ発想で、壊れることが仕事になってる。

で、発泡スチロールは経年で性能が落ちる素材だ。それに加えて、内装のパッドは着け外しのたびに摩耗して、少しずつ緩くなっていく。汗と紫外線と温度変化が毎日それを進める。

外をピカピカに磨いてワックスまでかけたヘルメットの中身が、同じだけ歳を取ってるというのは普通に起きる。磨いても中身は若返らない。

そう考えると「外から見て判断する」が一番アテにならない方法だったことになる。

3年を待たずに替えるべきケース

ヘルメット
画像:Todd Vierling/Public domain(Wikimedia Commons

ここは迷う必要がない。一度でも打ったら替える。

かぶってないときにコンクリートへ落としたのも、判断としてはアウト寄りでいい。転倒でヘルメットを打ったなら確定。帽体にヒビや凹みや深い傷があるとき、穴を開けたり内装を切ったりして改造したときも同じ。

理由は上に書いたとおりで、発泡スチロールは一度潰れると戻らないから。外から見て無傷でも、内部が既に仕事を終えてることがある。

「ちょっと落としただけ」で数万円を捨てるのは正直つらい。俺も一瞬考える。ただ、次に転んだときに来るのがその一発だと思うと、替える側に立つしかない。

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ヘルメット
画像:Pierotreruote/CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons
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一番分かりやすいのは、かぶったときに緩くなったとき

内装がヘタった証拠で、しかもこれは安全性に直結する。サイズが合ってないヘルメットは、衝撃を受けたときに正しい位置にいてくれない。ズレたら意味がない。

あとは内装がベタつく、崩れる、洗っても匂いが取れない。あご紐の縫製がほつれてる。シールドの開閉がガタついてロックが効かない。このあたりが出てきたら年数に関係なく検討していい。

内装だけ交換できるモデルなら、そこだけ替えるのも手ではある。ただし内装を替えても発泡スチロールの寿命は戻らないので、延命であって解決じゃない。

逆に、年に数回しか乗らず、直射日光の当たらない場所に置いていて、一度も落としてない。このケースで3年ぴったりに捨てるのはもったいないと思う。ただしその判断は保証の外に出るということだけは分かった上でやってほしい。

保管の差がそのまま寿命の差になる

ヘルメット
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寿命を縮める要因ははっきりしてる。紫外線と熱と汗だ。

一番きついのがバイクに掛けっぱなしの駐車で、夏の直射日光は容赦がない。締め切った車内も同じ。汗を吸ったまま放置するのも効く。ミラーやハンドルに引っ掛けての保管は内装の一点に力がかかり続けるし、床に直置きは蹴るし落とす。

やるべきことは単純で、帰ったら内装を乾かす。これだけで匂いとヘタリがだいぶ変わる。あとは室内の日が当たらない場所に置いて、買ったときの収納袋に入れる。あの袋、捨てないほうがいい。

同じ3年でも、保管がいい人と悪い人で中身は別物になる。

中古のヘルメットだけは買わないでほしい

ヘルメット
画像:CEphoto, Uwe Aranas/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons

これはついでじゃなく、割と本題に近い。

理由は上に全部書いた。前の持ち主が落としたかどうかを、買う側は絶対に確認できない。外から見て分からないものを、外から見て買うことになる。

安く済ませたいなら、中古じゃなく新品の型落ちを探したほうがいい。同じ予算で、少なくとも履歴が分かるものが買える。

ヘルメット選びそのものは別記事に書いた。サーキットまで視野に入れるならこっち。

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3年を過ぎた瞬間にゴミになるわけじゃない。そこは安心していい。

ただ、打ったかどうか緩くなってないかの二つは年数と関係なく効いてくる。この二つだけ覚えておけば、3年という数字に振り回されなくて済む。

で、最後に一個だけ聞きたい。今かぶってるヘルメット、買った日を覚えてる?

覚えてないなら、たぶんそれが答えだ。

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