ブラインドコーナーって?
いつも通り、まずは言葉の定義付けをしていく。
ブラインドコーナーとは、障害物などで視線が遮られ、先が見えないコーナーのこと。日本は左側通行なので、左コーナーがブラインドコーナーになりやすい。
ブラインドコーナーは事故多め
ブラインドコーナーは、特徴として先が見えないっていうのがあるんだけど、先が見えないことで次の弊害が出てくる
- コーナーの曲がり具合(R)が把握できない
- 路上の障害物の発見が遅れる
- コーナーの出口を見れない
特に、コーナーの出口を見ながら走ることでコーナリングを安定させるバイクにとっては、出口を見ることのできないブラインドコーナーは嫌であることこの上ない。これは一度でも峠とか見通しの悪いワインディングを走ったことのある人なら理解してくれるだろう。
バイクはブラインドコーナーに特に弱い
車であっても嫌であることに変わりはないんだけど、バイクは特性上、極めてブラインドコーナーに弱い乗り物になっている。具体的には
- バンク時に顔が内側に入る
- コーナリング中のブレーキが困難
- 路面状態の影響を受けやすい
車は曲がるからと言って座席が左側によるわけでもないし、コーナリング中であってもある程度ブレーキを踏むことができる。それに、路面の状態に関してもダートでもある程度走れるレベルの走破性も持っているから、ブラインドコーナーもある程度の速度で安全に走ることができる。
ただ、バイクは色々と曲がる上で不都合が大きくなってしまう。
特に、バンク時に顔が内側に入ってしまうことで、ただでさえ見通しの悪いコーナーが本当の意味で「ブラインド」なコーナーに昇格してしまう。その上で、コーナリング中のブレーキはフロントが滑りそうで怖すぎるし、さらに路面に砂でも浮いていれば転倒は避けられない。
下見で走る
ブラインドコーナーでコーナーのキツさが把握できないのであれば、先に一度下見で走ることで頭に叩き込んでしまえば問題ない。下見の時間が近ければ近いほど安全性が確かなモノになる。
下見で走る時に意識的に確認しておくポイントが
- コーナーのキツさ(Rの大きさ)
- 路面の状態
- 車が停車する可能性
特に重要なのが下の二つで、どちらも重大な事故を回避するために非常に有効な手段になるから、詳しく解説していく。
コーナーの形状を体に叩き込む
これは、一度走ってみてコーナーの形状を覚えるということ。ブラインドコーナーに限らず、普段よりも安全マージンを大きくとった状態で最初の一回を走るというのは非常にオススメ。ラインを頭の中でゆっくりと考えられるのもあるし、場所によって危険な度合いを把握することでより安全に走ることができる。あと、確実かつ安全にタイヤを温めることもできるから、ツーリングの通過点として走るとき以外はぜひ下見走行をしてほしい。
逆に、初めて走る道で先の見通しも悪いのに飛ばすのは絶対にNG。これ、事故をするかしないかに運が大きく絡んでしまうから、この運転をしていると事故をするのが時間の問題になってしまう。最低限一回は下見で走っておこう。
路面の状態
路面の状態もできる限り詳細に把握しておきたい。
峠道であれば、日によって少し砂が浮いているということもあったり、悪い場合であれば何かしらの落下物がある場合がある。落下物は、具体的には木の枝とかなんだけど、結構落ちていることが多い割に踏んでしまうと、タイヤの挙動を制御することが難しくなって極めて危険。あと、変なものを踏みすぎるとパンクすることもあるから、できる限り落下物などはよく見ておいて可能であれば除去してみよう。
あと、雨が降ったあとであれば濡れが多い部分であったり、道路のウェット度合いを把握しておくと予期せぬ転倒を最大限減らすことができるだろう。
停車している車
何気に一番危ないのがこれ。
よくあるのが道路工事のために通行規制をしている場合。この場合、普段はぶっ飛ばしていけるような場所であっても絶対に止まらないといけなくなるから、ぼーっとしていると突っ込む。ただ、道路工事は一度下見をしておけばほぼ確実に問題なく停車することができるから、安全を考えて一度下見で運転したいところ。
あと、たまに搬入とかトラブルで停まっている車もいる。これに関しては下見時にはいないことも多いから、下見したからと言って闇雲に突っ込むのはやめるべき。こういった予期せぬ障害物に関しては、次の項目から解説していく。
バンク角を浅めにしておく
バイクとブラインドコーナーの相性が悪い由縁が、バンクをしなければならないところにある。
バンクをすることで顔の位置が内側寄りになって、ただでさえ見通しの悪いブラインドコーナーの見通しが更に悪くなる。リーンインとかハングオフをしてしまうとこの特性が顕著に出ることで、コーナーの先の状況が全く見えないような、極めて危険な曲がり方になってしまうから、間違えてもブラインドコーナーでハングオフはしないようにしよう。
あと、よくない副次的な効果としてバンク角を浅めにすると必然的に速度を緩めざるを得なくなるということがある。ブラインドコーナーで安全に配慮すると仕方ない部分ではあるんだけど、次の項に若干の解決方法も書いたから、速度を落としたくないって人はそっちを参照してほしい。
リーンアウト気味を意識
バンク角を浅くするのと同じで、こちらもブラインドコーナーの視界を確保するために行う。
リーンアウトをすることで顔がセンターラインよりになって、より大きな視界を確保することができるようになる。バンク角を浅めにとった状態でリーンアウト気味にしておけば、視界に関しては問題ないレベルになるだろう。
慣れれば体だけ内側に
とはいえ、リーンアウトをすると人によっては上手く走れなくなったり、コーナー中に急にスライドする可能性もあったり危険が伴う。危険回避のために危険を伴うのは本末転倒だから、解決する手段として、リーンインをした状態で頭だけコーナーの外側に持っていくことが有効。
こうすることで、バイクの挙動を安定させたり、より速くコーナリングしたりといったリーンインの恩恵を受けつつ視界を確保できるから、より安全により早くブラインドコーナーをクリアすることができるだろう。
ただ、首の長さ的に視界を保とうとするとリーンウィズくらいの位置が限界になるから、普通のコーナーのようにガッツリ曲がるのはやめた方が懸命。あくまで、リーンアウトよりは安全くらいの意識で行おう。
コーナリングのレベルを上げたい方へ
こっちの記事で、そもそものタイヤの限界とか、上手く曲がる上での基本を解説しているから、興味があればぜひ参考にしてほしい。
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中央線よりを走行
これは既にやっている人も多い項目。中央線に近い位置を走行することでも、効率よく視界を確保することができる。いくらバンク角を浅めにとってリーンアウトを意識していても、路肩側に寄りすぎると視界はすぐになくなる。
ただ、中央線は近づきすぎると危険だから、8:2程度の位置を狙って走るようにしよう。適度に中央線に寄せておくことで、ライン取りをミスってガードレールに衝突といったことを少なくする効果も期待できる。
バイクで曲がろうとすると、感覚より奥側に曲がり始めるべきポイントがあるせいで大体の人がカーブを曲がる側に寄りがちになっている。特に初心者の人は、本来どのあたりで曲がれば自分の思い描いたライン通りに走れるのかを意識しながら走ることで、よりスムーズなコーナリングをできるようになるから挑戦してみてほしい。
なんとか停まれるスピードを常に意識
これまで、道路を把握した上で悪い見通しを極力よくしてきたんだけど、最後にこれらを総合して一体自分の実力ならどれくらいのスピードを出して大丈夫なのかを判断する。
具体的には、ブラインドコーナーの途中に車が停まっていたとしても、ブレーキすれば間に合う速度にする。こうすることで、より速く、安全にブラインドコーナーを曲がることができる。そのブラインドコーナーに障害物がある可能性が高いのであれば、ブレーキには余裕があった方がいいし、何らかの事故がない限りは障害物のないコーナーであれば、ギリギリを詰めてもある程度は問題ないだろう。
あと、曲がっているときにフロントブレーキを握るのは滑りそうで怖いと思うんだけど、実は相当深くバンクしていない限りはある程度握っても問題ない。これを自分の感覚に記憶させておくと、速度を出しすぎてコーナーの外側に突っ込みそうってときでもいい感じに減速してラインを修正することができるから、より速く曲がりたい気持ちがある人は早めに会得しておくと安全に役立つからオススメ。
ココに注意
事故は余計な迷惑とお金がかかる
ブラインドコーナーを理解して正しく攻略
今回は、危険な割に非常に頻繁に出てくるブラインドコーナーについて解説した。
ブラインドコーナーは先が見えない特性上極めて危険で、苦手にしている人も多いと思うんだけど、安全にクリアする方法をしっかりと理解しておくことで、よりスマートに速く走ることができるから、ブラインドコーナーに出くわしたときはぜひ実践してみてほしい。
特に事故しやすい場所でもあるから、常に安全マージンを多めにとることで、余計な事故を避けて楽しいバイクライフを送りたいところ。
アマリングを消したい人はこっちもチェック
ブラインドコーナーとは少し話が変わるんだけど、アマリングを消す方法の記事も書いた。ただ、アマリングは見た目上の問題であって、公道だとコーナリングの上手さを測る指標にはならないから無理して消す必要はない。リーンアウトを安全にする方法も書いているから少し今回の話ともリンクする部分があるかも。
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