唯一無二の猫耳ヘルメット
世の中には既に、ロシアのメーカーが作ってるデュラララ!!のセルティそっくりなヘルメットとか、たまにつけてる人を見る既存のヘルメットに耳をつけるタイプが有名な猫耳ヘルメットとしてあると思う。
無理のあるデザインが多い猫耳ヘルメット
でも大体の猫耳ヘルメットは空力的に問題があったり、後付けだから特有のお手製感があったり、あんまり普段使いはしにくいようなものが多かった。
有名メーカーAiroh開発の実用猫耳ヘルメット
そこで今回紹介するのがオフロードバイク界隈のヘルメットメーカーで有名なAirohがロード向けにリリースしたValorというモデル。
俺は実際に半年程度使ってみたから、今回はいいところと一緒に微妙なところも紹介していこうと思う。
猫耳ヘルメットの見た目
このヘルメットなんだけど、ただ猫耳ヘルメットなだけじゃない。横から見たり、シールドを開けてみたり、後ろから見たりで色んな印象を持たせてくる。可愛いだけじゃない。
まるで猫耳、特徴的な二対の大型ベンチレーション
まずこのヘルメットで一番目につくのがこの二対の大型のベンチレーション。
ベンチレーションっていう単語を知らない人もいるかもしれないから一応説明しておく。
ベンチレーションはヘルメットの中が蒸れないように走行風をヘルメットに当ててヘルメット内部に風を通すための穴だ。
前から見たらケモノの耳に見えてしょうがない。マジで猫耳ヘルメット。
横からの見た目はSHOEIのような空力を感じさせる
すごいところが、前から見たら可愛いくせに横から見るといかにも空力デザインって感じでSHOEIっぽさを感じさせるところだ。後ろの出っ張り具合とか。
空力を考えて生まれたような流線的なデザインは実際に見てもすごくかっこいい。
シールドを開けた時の見た目もグッド
シールドを開けてみれば猫耳は隠されてまた違う見た目になる。シールド用の曇り止めとか、内側のデザインも凝ってるから、シールドを開けて走る時もなかなかかっこいい。
というか置いとくだけでもかっこいい。
シールドの色のラインナップがいい感じ
日本製のヘルメットにありがちなんだけど、純正のミラーシールドの用意がないっていうことが多々ある。
でもこれに関しては海外のメーカーであるAirohが作っていることもあって、シルバーとゴールドとスモークのラインナップが純正で存在する。
社外品はちょっと嫌っていう人にはいいかもしれない。
曇り辛いシールド
多分ヘルメットの曇り止め機能みたいなのが上手く働いてるんだと思うけど、一度もシールドが曇ったことがない。一緒にツーリングしてた他の人は曇ってたのに曇ってなかったこともあったから、ヘルメットが曇ることに対して他のよりも優秀なんだと思う。
あまり知られていない、他の人と被らない
このヘルメット、MFJの認証を受けていないせいで日本で全く普及していない。
だから見た目がいい割に被ってる人が極端に少ないし知名度もない。
初めて見た人にとっては「え、何あのかっこいいヘルメット」と思わせられるだろう。
自分だけのヘルメット
かっこいいヘルメットがよくて、どうしても他の人と同じものを被りたくないような人にとっては最高のヘルメットになりそう。
そもそもヘルメットはライダーの顔だし、他の人と被りたくはない人も多そう。
英国規格で最高の安全評価
イギリスのSHARP規格っていうSNELL規格とかと似たヘルメットの安全規格があるんだけど、それだと星5つ中、驚異の星5つ。満点を叩き出してる。
ちなみにこの規格だとSHOEIのX13が星4つだからX13よりも安全っていうことになる。本当か?
一応ちゃんとした規格らしいけどちょっと疑って安全運転を心がけておこう。
ちなみにMFJとかSNELLとかはそもそも受けてないらしい。
見た目の割に超絶コスパ、安すぎる
空力性能モリモリ!最強!!みたいな見た目してるくせにMotoFCで13,000円(2020/11/16時点)。
はっきり言って異常な値段だ。
ここまでヘルメットの塗装だけでなく立体的なデザインをしていながら僅か一万円ちょいで買えてしまうのはヤバイ。それに加えてイギリスだけではあるけど安全規格にも最高評価で通っているわけだから、高速道路とか走らないならありよりのありよりのあり。
このカッコいいフォルムをしていながら超絶コスパ。超おすすめヘルメットだ。
買うなら待てば安くなるかも
このヘルメットを手に入れようとするとFCmotoで輸入のが基本になる。
FCmotoはユーロ安で円高の時を狙えばかなりお得に買えるサイトだ。
今記事を書いているときの13,106円も安すぎるくらいやすいんだけどもうちょい頑張れば安くなるかもしれない。
輸入にも金がかかる
あと、買う時はFCmotoを通じてのヨーロッパからの輸入って形になる。輸入に5,000円くらいかかるから買う時は他のものと一緒に買った方がいい。
空力性能は期待できない猫耳ヘルメット
形はすごく流線形でいかにも空気抵抗が少なそうな感じだけど、乗っていてほとんど空力の恩恵を感じない。だからあくまでお飾り空力デザイン程度に思っておいた方がいい。
高速道路はガチでキツい
日本製のしっかりと空力の考えられたヘルメットを一回でも被ったことがある人がこのヘルメットを被って高速道路を走ることは正直おすすめしない。
速度が増すにつれて首が後ろに持っていかれるし、風防に身を隠してるうちはいいんだけど、ちょっとでも頭を出したら危ないくらい風に押される。
だから高速道路とかをバンバン走りたい人とか、サーキットを走りたい人には全くおすすめできない。
ヘルメットホルダーがついていない
フックとかにかけるための銀の輪っかみたいなの(ヘルメットホルダー)がついてない。一応つけられそうなところはあるから、どうしてもつけたい人はホームセンターで輪っかを買ってくるといいかも。
ベンチレーションがあまり機能してない
ベンチレーションの効果が薄めだと思う。暑い。
一回遊びでヘルメットの中で水蒸気を吹いたことがあるんだけどその時も顎とシールドからほとんど出ていったからあんまり機能してないかも。
デカすぎる風切り音の猫耳ヘルメット
60km/h以上出すと安物のインカムでは相手の声が何一つ聞こえなくなる。いや、俺は安物しか使ったことがないからこう言ってるけど高いのでも聞こえないかもしれない。スピーカーの音量に対して風切り音がデカすぎる。
ツーリングは別のヘルメットを
友達とツーリングする場合は速度を出しすぎると何も聞こえなくなるから、ゆっくり走ることを心がけるか大人しく違うヘルメットにした方が無難。
普段よく見る規格に通ってない
MFJとかSNELLとか、親の顔より見た安心と安全の規格達は全て通っていない。
通ってないというより受けていないらしいけど、やっぱりちょっと不安が残る。
とは言っても安全性を証明する規格がないわけじゃないから、半ヘルとかジェットとかよりかは安心してもいいと思う。
一応このヘルメットで高速道路とかを走る時はゆっくり目にしたほうが賢明。
アイローはいいぞ〜
いかがだっただろうか。MFJとかの認証に通ってないから不安は残るものの、デザインの優秀さと圧倒的なコスパからかなりおすすめなヘルメット。
あとJIS規格かなんかに通ってないと違法とかいう人がたまにいるけど全く気にする必要はない。法律的に問題なくて他の規格に通ってるから安全でもあるんだから何も問題ない。