クリアシールドとミラーシールド
ヘルメットはバイク乗りのファッションと安全面でも大きな要素で、そんなヘルメットの中でも重要なパーツになっているシールド。それに加えてシールドは閉めた状態であれば視界にも大きな影響を与えるから、安全運転においても重要な役割を果たす。
それぞれいいところと悪いところが分離しすぎてどちらにするか悩んでいる人も多いと思うんだけど、クリアシールドとミラーシールドに関しては楽に考えていいと思う。
どちらが自分に合っているか
趣味の世界においてどちらが優れているかは完全にナンセンス。大事なのは「いかに間違いなく自分に合ったものを購入できるか」だから、今回はそれぞれのメリットを見ていく。
シールドはヘルメットとか他のバイクウェアと違って気軽に試着ができないから、ある程度気に入った見た目に目星をつけたうえで運ゲーに身を投げる必要がある。記事を見ることで少しでも自分に合ったシールドに出会えたら本望だ。
それぞれのメリットとデメリット
今回はクリアシールドかミラーシールドのどっちを選んだらいいかイマイチ決めかねてる人への記事になる。
クリアシールドとミラーシールドは一長一短でこっちを買っておけば間違いないというのがないから、今回の記事でそれぞれのメリットを確認しながら自分に合ったシールドがどちらなのかを考えていってほしい。
あと、スモークシールドに関しては今回はあまり触れない。スモークシールドはクリアシールドとミラーシールドの中間的な感覚で見てもらえると助かる。
クリアシールド
クリアシールドはほぼ全てのヘルメットに最初からついているシールド。クリアシールドを付けている人を見るとなんとなく偏見で玄人みを感じる。完全に偏見。
個人的にはクリアシールドの視界の良さは重視していて、森が濃くて昼でも道が暗いような峠道を走るときとかはクリアかスモークじゃないと、よく見えないせいで力を出し切れない。そんなこんなで視界に関するメリットが多いのがクリアシールド。
視界が非常に良好
言わずもがなクリアシールド最強のメリット。
ミラーシールドはもちろん、スモークシールドでも車のフロントガラスですら色合いが違ったり暗くなったりボンネットが反射したりと、運転している中で最高にクリアな視界を持つものはクリアシールド意外だと直接見る他ない。
視界がいいのは安全運転に繋がるのはもちろんなんだけど、ツーリングも格段と楽しくなる。今までスモークかミラーしか使ったことのない人はぜひ一度クリアシールドでツーリングをしてみてほしい。最高の開放感に新しい扉が開けそう。
夜でも難なく走れる
夜に関してはミラーシールドの良さがほぼ潰れてしまうから完全にクリアシールドが優位。
クリアシールドであっても暗いこともあって顔はそもそも見辛いし、ハイビームとかを除いて、夜のツーリングで太陽のような眩しすぎるような光源もないからクリアシールドでまず問題ない。
夜のミラーシールドはキツイ
というか、ミラーシールドでツーリングに行って帰りが遅くなってしまった経験がある人であればわかると思うけど、ミラーシールドを使って夜走るのは厳しいところがある。俺が使ってるのはシルバーの最も遮光性の高いシールドで、街灯に照らされている部分であれば見えないこともないんだけど、少しでも暗いところは完全に目が慣れた状態であっても視界ゼロ。
街灯がない場所であればヘッドライトが照らす先5mほどだけが見えている状態になる。ただ、金色とかオレンジはもう少し明るいからモノによっては夜であっても都市部はいけないこともない。
とはいえ、夜のツーリングに興味がある人はクリアシールド、もしくは薄めのスモークシールドくらいがオススメ。遅くなりそうなときもシールド開けっ放しで走りたくなければ大人しくスモークシールドを持っていこう。
余計な出費を抑えられる
※画像はイメージ
先ほど書いた通りクリアシールドはヘルメットと抱き合わせだから、追加でお金を払う必要がない。
国内メーカーの純正品であれば大体5000円~の価格になってるから、他のバイク用品と比べると安くみえるかもしれないけど、初心に戻って5000円の価値を思い出してみてほしい。とはいえ、給油二、三回分くらいを我慢すれば買える金額でもあるから、お財布がキツイ人にとってのメリットになりそう。
ミラーシールド
ミラーシールドは大体のヘルメットで追加で買って付け替える形になる。ヘルメットに施す癖のないカスタムといえばこのミラーシールドを除けばステッカーを貼ることくらいだから、ヘルメットに個性を出したい、自分を表現していきたい人は魅力的な選択肢になりそう。
日焼けを防げる
地味に嬉しいのがこれ。特に夏場のひがてってる日なんだけど、クリアシールドとかライトスモークのシールドを着用していると日光が諸に肌に直撃して、空いている部分だけが日焼けしてしまう。この日焼け、顔の中心に独特な形で焼けるから、よほど気にしない人でない限りは避けておきたい。
となると、顔に日焼け止めを塗らないといけないから面倒な上にヘルメットの内装を日焼け止めで汚すことにもつながってしまう。
遮光性の高いミラーシールドであればいくら日が照っていようと日焼けするほど日光が貫通してくることはないから、日焼けを気にする人、もしくは顔に日焼け止めを塗りたくない人は最低でもスモークシールドを着用しておこう。
書いてて思いついたんだけど日焼け止めってシールドの上に塗っても効果ある?汚いけど。
ハイビーム、日光に強くなる
こちらもミラーシールドの非常に優秀な部分で眩しい光をほぼ除去してくれる。
車であれば眩しいときはサンバイザーを出したり片手で防ぐことができるんだけど、一部のヘルメットを除いてクリアシールドだとひたすら太陽光に耐え続けなければならない。(アライのプロシェードとかシステムヘルメットはサンバイザーついてるよ)
太陽に向かって走っているとマジで見えない上に目が段々と辛くなってくるから、クリアシールドで太陽に向かって走るのは絶対に避けておきたい。
顔が見えなくなる
顔が見えなくなるのがメリットなのかは賛否が大きく分かれるところではあるんだけど、少なくともデメリットじゃない。
車であればフロントガラスが傾斜していたり車内が暗かったりして中身は見えづらいんだけど、クリアシールドのヘルメットを着けているライダーの顔は結構しっかり見える。
顔の主張が激しい
顔は人の視線を引き付けやすいから折角かっこいいバイクに乗っていても注意が逸れることも考えられるから、顔が見えなくなるというのはバイクにこだわりがあってカッコいい姿を見せつけたい人ほど大きなメリットになるだろう。
あと、お化粧をする人であればすっぴん状態でも気軽に外に繰り出す手段にもなる。普段はお化粧をしていないとなんとなく外に出たくないけど、バイクに乗っているときだけはまっさらな状態で楽しめる。これはバイクを楽しむうえで最高のメリットになるだろう。
かっこいい
大体のミラーシールドを使っている人は遮光性云々よりもまずコレが理由だろう。
純粋にかっこいい。かっこいいものはかっこいい。理屈はない。
フルフェイスにサングラスという選択肢
俺がひそかに推してるのが、フルフェイスヘルメットでもクリアシールドを付けてサングラスで遮光をすること。
これ、メリットが
- 時間帯によって外せる
- 素顔を晒さない
- やっている人が少ないから個性を出せる
- 外国的なかっこよさが出る(外車にあうかも)
と、基本的にはクリアシールドとミラーシールドのメリットの両方を享受できる上にサングラス特有のメリットがある。高いけど。
一応こういったやり方もあるということを覚えていると、ヘルメットのコーディネーションの幅が広がるから頭の片隅にぶち込んでおこう。
ヘルメットでも使いやすいサングラスを
ヘルメットで耳の部分に余裕がない状態だから、サングラスも耳にかける部分(テンプル?)が極力薄いモデルを選ぶべき。あと、スポーツ走行をする人は基本的には上目遣いで走行することになるから、フィット感の高い良質なサングラスが必要になる。
個人的にはオークリーのサングラスが非常にオススメ。デザインをとっても機能性をとっても最高峰。もともと、スキーか何かのヘルメットを使う遊びを想定して作られているから、耳元の装着感がいい感じで、デザインもスタイリッシュかつブランド力もある。普段使いさえこなしてくれるだろう。(シールドと比べると3倍以上高いのはナイショ)
お金に余裕がある人はぜひ検討してみてほしい。サングラスは買うならネットで買うよりちゃんと店舗で自分に合ったものを探した方がいいから、一応リンクは貼っておくけど注意してほしい。
結局は好みで選ぼう
今回はミラーシールドとクリアシールドのそれぞれのメリットを紹介した。
結局は好みが大事で、周りの意見で決めてしまうと無駄な買い物をしてしまったりするから注意。ただ、本当に迷って決められない場合はそんなに高くもないしミラーシールドも買ってしまうのもアリ。もし暗すぎたりヘルメットと色が合わなかったりして気に入らなかったら、メルカリでツーリングには未使用的な感じで売れば半分くらいは回収できると思う。
数千円程度のリスクで自分に合ったシールドを見つけられるのなら確実に買い。
シールドは大事だから拘りたい
最後になるんだけど、シールドはバイクの装備の中でもかなり大事な要素がデカいと思ってる。
ヘルメットとかバイクウェアが事故にあったときに自分を守る装備だとすれば、シールドは事故にあわないようにする装備とも見られる。自分に合わないシールドで運転して事故をしてしまったら目も当てられないから、絶対に自分でこだわりを持って選んでほしい。
探せば必ず自分に合ったモノが見つかるはずだから、レビューを見たり実物を見たりして最も自分にピッタリなものを探してほしい。