奥の深いインカム市場
最近になって大量のインカムが世の中に出回り始めた。インカム本体の値段でヘルメットが買えそうな超高級品から怪しい中華品の激安商品まで、今日では多種多様なラインナップがある。正直どれを選んだらいいかすらよくわからない人も多いと思う。
Amazonで最強のインカム
そんな中で今回紹介するLX-B4FMはAmazonの売れ筋ランキングの中で堂々の一位を取る格安インカムだ。Amazon内のレビューも悪くはない。
ただ、決してAmazonでの評価がいいことは商品がいいこととは結び付かないから、今回は俺が徹底レビューしてLX-B4FMを暴いていこうと思う。
圧倒的コスパ最強インカム
まずこのインカムを語られるときに大体コスパで言われることが多いから他の有名インカムとかと値段を比べてみる。
- LX - B4FM 8,600円
- DAYTONA - DT-E1 17,000円
- SYGN HOUSE - B+COM ONE 28,000円
- SENA 20S EVO 28,000円
と錚々たるメンツを集めたけど、有名どころは価格が違いすぎて話にならない。てかフラッグシップ外してリストアップしたのに高級インカム高すぎ。こんなの庶民には手が出ない。
LX-B4FMのコスト面は間違いなく最強水準
そこで庶民でも手が出せるのが有象無象の格安中華インカムたちにはなるんだけど、実はLX-B4FMは格安インカム中でもさらに安い方。コスト面で言えばインカム界隈の最低価格帯。あとはこの値段でどこまでのクオリティが出ているかの問題だ。
あと、ここまで見てると段々と金銭感覚が麻痺してくるけど、一個9,000円は値段としては安くはない。でもインカムが欲しいってときに何を買っていいかわからない場合は、とりあえずこれを買ってしまうのはありだと思う。
LX-B4FMの音質・音量チェック
音質は最低限度
音質的には3000円くらいのイヤホンみたいな音っていうのが一番近い表現。決してよくはないけど不快には感じないくらいの音。音質が原因で人の話が聞こえないなんてことはないから安心して大丈夫。
友達とのツーリングで、トランシーバー的な使い方をする人であればまず不満を感じることはないと思う。
それに対して音楽を楽しみたいとか、オーディオオタクとかはこれだと満足できない可能性が高いからおとなしく高いのを買っといたほうがいい。
音量はもうちょっと上げられると助かる
ジェットヘルメットを着けてる相手と風切り音大きめのヘルメットの自分の環境だと60km/hくらいから相手の声が聞こえなくなる。
ジェットヘルメットにつけるとマイクの関係か速度に反比例して声をあまり拾わなくなってるような気もする。あくまで気がするだけだからあてにしない方がいいかも。
LX-B4FMを使うときはできる限りフルフェイスを被って風切り音の小さいヘルメットをチョイスしておきたい。ていうかそれならこのインカムに不満を感じることはなくなると思う。
いいヘルメットを買えば問題なし
こっちの記事でも解説したんだけど、激安ヘルメットと一級品ではカザキリ音の大きさもかなり違う。
下手にケチって安いヘルメットを買うより、風切り音の小さいヘルメットを買う方が結果的に安くつくかも。
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デザイン
デザインはマットブラックとプラカン満載の青いパーツでできてる。マットブラックのところの質感はいい感じなんだけど青いパーツが微妙に賛否両論な見た目にしてきてる。
若干チープだけど値段にしてはよすぎるデザイン
とはいえ悪くはない総じてデザインは悪くない。各種ボタンのデザインもシンプルだからまとまってる見た目をしてるところもポイント高い。
青色が好きな人なら即買いしていいと思う。カラーラインナップ増やしてくれ。
バッテリー持ち
スマホとペアリングしても他のインカムとつないでも、一日かけたツーリングで一度も電源を切らずに使った場合ギリギリ持つ。バッテリー持ちに関してはインカムの中で十分な性能を持っている。
どこかによる度に電源切って再接続する動作が面倒くさい人にとってはとてもいいインカムになりそう。
ちなみに100%から50%が一番長くて50%から0%までは結構早く切れるから注意が必要。
充電はMicro USB端子。
LX-B4FMの使用方法
このインカムは三つのボタンで操作する。右から
- 電源ボタン
- 音量調節ボタン
- ペアリングボタン
電源ボタン
電源つけるためのボタン。長押しでつける。
電源がつくと「Power ON」ってアナウンスと一緒にバッテリー残量も教えてくれる。インカムの見た目では青色のLEDがピカピカする。
電源切るときもここで、切るとLEDが消灯して「Power OFF」アナウンスが流れて切れる。
音楽の停止、再生もこのボタンを使う。
大きなボタンだから最初のうちからグローブをつけながらのボタンの操作も十分できる。
忘れがちな着信拒否
あと、忘れがちだけどスマホとペアリング中に電話がかかってきたときに着信拒否するのも電源ボタン。長押ししてたら切れる。着信してからほっておいたら勝手に出てしまうので切りたいときはこれをするしかない。意外と忘れがちだから覚えておこう。
個人的には使いやすくていいデザインだと思う。
音量調節。曲送りボタン
インカムの全ての音量の調節に使うボタン。他と比べて1/2のサイズしかないからグローブをつけながらの操作は難しめ。ただ、特徴的な形をしてるからグローブを外して感触を確かめられればヘルメットつけながらでも音量調節できる。
曲送りに関しては説明書に使い方が記載されておらず幻の機能と化してる。使い方がわかる人は是非教えてほしい。
ボタンが小さいから俺は使って3か月になるんだけどまだ慣れてない。走行中に音量に違和感を感じたら信号で隣の人に変えてもらってる。
インターコムボタン
他のインカムとのペアリングに使うボタン。初回のペアリングだけ済ませたらあとはワンタッチで接続できるようになるから楽ちん。
3、4台から先はちょっと面倒くさくなるだけで難しくて接続を断念するほどじゃないから説明書を読みながら根気強く試そう。
LX-B4FM現在の使用状況
俺はこのインカムを使い始めて大体3か月になるんだけど、まだ現役で使えている。安い割には頑張ってくれてると思う。
ちなみに稼働率はだいたい週3,4回。大雨の日とかでも何度か使ったけどいまだに新品同様の動きをしてる。耐久性については問題なさそう。
風切り音の大きいヘルメットは要注意
ただ、今俺が使ってるAiroh Valorっていうヘルメットは風切り音が大きめのヘルメット。風切り音の大きいヘルメットだとインカムの音量の小ささから聞こえなくなってしまうことが多々ある。俺のヘルメットの場合60km/hからは会話が難しい状態。
LX-B4FMを買うときはインカムが安い分多少高い代わりに空力性能の高いヘルメットを買っておくと不満なく使うことができそう。
コスパ最強インカムLX-B4FM
いかがだっただろうか。今回は激安インカムのLX-B4FMのレビュー記事を書いた。
個人的にインカムは以下の四点があれば十分だと思ってる。
- 無難なデザイン
- 高すぎない値段帯
- 電話機能がしっかり使える音量・音質
- 十分使えるバッテリー
LX-B4FMはこのすべてをこなしているから、最初のインカムで困ったらとりあえずこいつを買っておけば間違いない。インカムの寿命も3か月は続いてくれるので今のところは安物買いの銭失いとなる恐れが少ないのもいい点だ。
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