YouTubeの事務所…入るべき?
こんにちはほおじろです。
YouTuberを目指している人で一度は頭をよぎるのが
事務所には入ったほうがいいのか…?
という問題。現在もYouTuber向けの事務所が多数存在する。
結論:絶対に脳死で入るな
有名YouTuberが多数入っていることもあって、事務所は入ったほうがよさそう的な軽いノリで所属を考える人もいるかもしれないんだけど、入るならそのメリットとデメリットをしっかり知った上で考えてほしい。
今回の記事では
- 事務所に所属することのメリット
- 事務所に所属することのデメリット
- どういう人が事務所に向いているのか
を徹底的に読み解いていく。まーじで面倒くさがり屋な人は最後のところだけ読んでも最悪OK。
脳死で入ったら最後、後から辛い目を見ることになるぞ。
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事務所に所属するメリット
さて、さっそくメリットから見ていく。
事務所に全くメリットがないという無所属原理主義者をたまに見るんだけど、所属している人が実際に何人もいることからも、もちろんメリットがある。
以下がその具体的なメリットで
- 同事務所のメンバーとの交流
- 案件が入りやすいかも
- 事務作業関連のサポート
特に、メンバーとのコラボが見込めるという点は、事務所以外ではない大きなメリットだ。
事務所のメンバーと交流ができる
最も大きなメリットがこれ。
事務所はメンバー同士で交流できたり、コミュニケーションの場としてイベントとかミーティングを開催してくれることがある。
他のYouTuberとの交流は、本来であればメールでアポを取り付けるところからスタートする。
面倒くさい工程を飛ばせるのは最強のメリットになるだろう。
交流会を活かせ
メンバー同士の交流によるメリットは、具体的には以下の点で、
- YouTubeの情報交換・相談ができる
- コラボの提案ができる
同じYouTuber仲間がいるのには想像以上の安心感がある。
それに、トレンドに関する意見交換だったり、伸び悩んだ時の解決法などをお互いに模索できる仲間がいるのは非常に心強い。
次にコラボなんだけど、実はこれが事務所所属におけるメリットの中でもかなりデカい。
コラボで知名度を上げよ
交流会でコラボ相手見つけるなんて陰キャの俺にゃむりだよ…と思うかもしれない。
でも、実は交流会を一度経たコラボの方が陰キャには優しいんだ。
交流会は大事
交流会ナシの場合だと、ゲーム実況とかのリモートのコラボにありがちなことで、通話を繋いで1時間ほど話してからコラボに臨むことがある。
これ、1時間という短い時間かつ通話という状況である程度打ち解ける必要があるんだけど、慣れていないととにかく難しい。
交流会で実際に会って、十分な時間をもってして打ち解けるというのは、むしろコラボをする上でありがたい状況なんだ。
他のクリエイターと繋がれる!
事務所に所属することで、他のクリエイターと連携し相乗効果によってチャンネルを成長させることが見込める。
ただ、最後に解説するんだけど界隈によってコラボが重要なところと、逆に足かせとなるところがある。
このあたりは自分で見極めよう。
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案件を紹介してくれる
次のメリットはYouTube事務所に所属することによって案件の紹介があるという点。
事務所はコネがある
事務所は、様々な広告代理店やブランドとコネクションを持っていることが多く(何もない事務所は怪しいやめとけ)、そこからクリエイターに広告の案件を持ってきてくれるんだ。
その多く広告の中から、ニーズや要求事項を基に自分のジャンルにあった適正な広告を割り当ててくれるから、広告のジャンルの最適化を自分でする必要がないのもデカい。
契約交渉のサポート
また、事務所は主に料金設定とかの契約の交渉をするプロが代わりにやってくれるから、自分の案件の利益をより最大に持っていきやすいのも嬉しい。
案件は収益化において重要
事務所に所属することで、チャンネルの収益化・その範囲の拡張を容易にし、新たな収益源の獲得に繋がる。
自分でもできるんだけど、労力を使う上に最初はよい条件の案件は来ないと思った方がいい。
でも、営業の経験があったり調べたことがある人ならチャレンジしてみる価値は大いにある。自分を信じろ。
事務作業関連
先ほどと少し内容は被るんだけど、案件の契約の管理などは事務所の仕事。交渉に法的な知識がいることもあるから、そちらに割くリソースがなくなるのはデカい。
ファンからの問い合わせ対応
よく、プレゼントはコチラまでとか書いているYouTuberを見ると思うんだけど、あの宛先に送るとプレゼントはYouTuberの自宅ではなく事務所のプレゼント預かりポスト的なところに送られる。
これ、もしも、もしもイカれた人がヤバいものを送り付けてくる可能性も無きにしも非ずで、このような対応を事務所がしてくれるというのはありがたい。
場所によってはコメントとかの対応もやってくれたり。
スケジュール管理
必要な投稿頻度を維持するために、動画の撮影・編集スケジュールを立ててくれることも多い。
自分に甘い人はスケジュールを管理してもらえるメリットは未知数。他の項目は自分で人を雇ったり頼んだりすれば可能なんだけど、スケジュール管理はなかなか難しい。
逆に人によっては息が詰まりそうではある。俺は絶対無理。
財務処理に関しては注意
ただ、一つ注意してほしいのがあくまでYouTuberは「個人事業主」であるということ。
あくまで事務所は自分と契約してサポートしてくれているというだけで、税金関連は紹介だけされて自分でしなければならないところも多い。
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事務所に所属するデメリット
さて、ここからは事務所に所属するデメリットについて見ていこう。
みんなは、メリットがデメリットを超えないと思ったら事務所の所属は一旦見送ろう。
大丈夫、事務所って入る分にはいつでも入れる、
多額のお金がかかる
先ほど書いたような事務所からのサービスの対価に、定期的にお金を払わないといけない。
所属してしまえば、お金は入ってくる時点で天引きされているから気にならないかもしれないけど、実際には結構引かれているということはずっと忘れないように。
稼いだ分から一定の割合で払うことが多い
事務所に所属する際、基本的にYouTuber事務所の場合は収益分配という、稼いだ金額から割合でお金を払うということが多い。
この率は一般的には1割から2割程度といわれており、例えば100万円稼いだら20万円近く払わなければいけなくなってしまう。
サービスを活かせないとキツイ
もちろん、先ほど書いたコラボできるメリットなどを十分に発揮できれば割に合った金額になる。
しかし、これらを活かせなければ払い損みたいなもので、自分でも簡単にできる業務のためにとんでもない金額を支払うことになってしまう。
制約と義務がある
事務所は他の会社から案件をもらう都合上、スポンサーからの心象が悪くなるような動画は避けなければならない。
所属のYouTuberが一人でも心象の良くない動画を出すと、事務所全体で案件が来なくなることも考えられるから、事務所はそのあたりに非常に厳しいんだ。
コンプライアンスの制約
事務所は先ほど書いた通り、案件を確保するために、広告主が嫌がりそうな動画を絶対に許さない。
これによって、特定の攻めたテーマとか言及など、自由な表現を制限されてしまい、YouTubeのクリエイティブなイメージとは真逆のYouTuberライフが始まることになる。
コンテンツの方向性の制約
コンプライアンスに関しては自分ひとりでやる場合でも案件獲得のためにはどのみち意識する必要があるんだけど、制限されるのはそれだけじゃない。
広告に関連する内容とかスタイルを要求されて、自分で自分の売り込み方を決められなくなったり、想像しているブランディングができなくなてしまうこともある。
一定の更新頻度を求められる
これ、メリットであってデメリットで、常に動画を一定の頻度で出し続ける宿命を負ってしまう。
常に誰かの圧力を食らいながら投稿することになって、これが嫌な人は心を病んでしまうかもしれない。
自主性を制限される
事務所の方針やルールなどに従う必要が出てしまうと、自分の意志によるクリエイティブなアイデアを優先していられなくなってしまう。
俺の意見になるんだけど、これは今のYouTube運営からしても好ましくない内容だと思う。
YouTubeの運営が好まないということは、いずれアルゴリズムに組み込まれて淘汰される運命にあるということでもある。
事務所のルールに従った結果、オワコンになるときが来てしまったとしてもその責任はだれも取ってくれない。
やはり、最善はすべて自分、もしくは自分が先頭に立って人を雇うという方が健全で美しい形だと思う。
機材も大事だよ!
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YouTube事務所に向いている人
で、ここからはYouTube事務所に所属するべき人は具体的にはどういった人なのかを考えていこう。
以下は例として
- VTuber
- 顔出しでコラボレーションをよくやる人
- 案件をバリバリやる人
といったところ。
VTuberは現状、事務所は半必須
まず、VTuberは事務所に入らないと「絵」と機材を手に入れるのが難しい。
もちろん、以下の場合
- 元手があって2Dモデルを依頼できる
- 何らかのコネがあって誰かに依頼できる
- ノウハウがあって自分で一から作れる
という特殊事情があれば例外ではあるんだけど、どれも様々な技術やノウハウが必要になって、初めてやるにしてはハードルが高い。
VTuberは入ったら絶対に出られない
普通のYouTuberであれば、事務所が本当に気に入らなければ脱退するという選択肢もあるにはあるんだけど、実はVTuberは「絶対」に事務所から出ることはできない。
なぜかというと、「絵」の権利を持つのは事務所だから。
事務所が用意した絵なので脱退するときに無償でもらえるはずがないし、またそれを動かす機材も結構な高額。
超特殊な事情がない限り、VTuberは入ったらその選手生命を終えるまで同じ事務所に入り続ける必要がある。
顔出しのトップYouTuber的にやりたい人
現在の日本のYouTubeで最もチャンネル登録者が多く、成功している界隈と言えば何となく理解はできるだろうけど、彼らになりたい人。(説明が難しい…)
比較的クリーン、多くの人に浅く刺さる最小公倍数的コンテンツで、ファンは集めつつ案件もこなせる、言い換えれば最も経済効果が高い層。
あそこまで強大になっている要因
彼らがトップに君臨する一つの大きな要素として、コラボの多さというのがある。
場合によっては分野が違いすぎる相手とコラボをして炎上することがあるくらいには幅広くコラボしており、これをもって多くの視聴者に認知され、あの数のチャンネル登録者を確保しているんだ。
「あの人たち正直あんまりおもしろくない…」と思っている不届きものもいるかもしれないんだけど、チャンネル登録者や再生数と面白さが釣り合っていないのも、そういった戦略が背景にあるからだと俺は考える。
それだけコラボの力というのは絶大ということを理解しておいてほしい。
ココに注意
ちなみに!!僕は!!!いつも面白いと思ってる!!!!
書面の契約内容は隅まで読め
ちょっと話はズレるんだけど、ここからは「もし」事務所に所属するなら絶対にやっておかないとヤバいことを見ていく。
俺はYouTuberとしては所属したことないから、あくまで、編集の仕事で何度かした専属契約の経験と、ネットにある知識をブレンドした内容になる。
お金についての条項
まず、最も疎かにするとマズい項目がお金についての条項の確認。
これを有耶無耶というかテキトーに読み飛ばしてるとマジで痛い目みるから、わからないことがあれば質問しまくるくらいの気概で挑もう。
所属料はどういう仕組み?
一定の所属料を払う場合と、収益の何%かを払う場合があって、これのどちらなのかをしっかり知っておく。
また、質問する機会を設けて「これ以外には発生するお金を具体的に教えてほしい。」ということを聞くことができれば安心だ。(聞いた後は契約書に記載されているかも絶対確認)
経費の負担は?
動画の制作に必要な経費はどこから自分が払うのか、どこまでは事務所が払ってくれるのかも確認しておこう。
私は編集者の時に見落として痛い目を見た。絶対確認だぞ!
契約に関する重要項目の理解
お金以外にも重要な項目は多数ある。
それらが
- 契約期間について
- 専属契約なのかどうか
- 契約を解除する条件
全部大事ではあるんだけど、特に契約を解除する条件がクソ複雑な場合は要注意
わからない部分は直接質問!
契約書の書面上だと、乙やら甲やら丙やらわかりづらい表現を使われているから、解釈違いがないように理解が浅い部分は必ず直接質問をしよう。
最初が肝心。超怪しい部分があったりしたら専門の人に法的なアドバイスを受けるのもアリ。手は抜くな。
事務所からのバックアップの詳細
これも、事務所に入ることで具体的にどういった恵みを受けられるのかを聞いておく必要がある。
これが甘いと入る意味がない。
何度も言うけど最初が肝心だよ!
コンテンツ作りの自由度
最後に、自分の作りたいものをどこまでやっていいかも最初に擦り合わせておくと◎。
これをしておくことで、後々のトラブルを最小化することができるし、自分の独創性を守ることにも繋がる。
ちゃんと聞けば心象も変わるよ!
で、事務所の人も普通に人間。
契約書を読み飛ばしてサインしちゃうような人はナメられる。
でも、さっき解説したような内容をしっかり聞く人は「しっかりしている」「わかっている」といったイメージを持たれるから、これから先の待遇はあからさまではないにせよ確実に変わる。
個人事業主に近い形態なこともあるから、完全に下手にでるのは悪手。
何も考えずにやっている人もいるかもしれないけど、ナメられたら不利になるのは自分だよ。
YouTube事務所はどうする?
さて、ここまで見たら何となくでもYouTube事務所に自分が向いているかどうかがわかったと思う。
今回の記事を見ながら
- コラボを多くしたいのか
- 案件による収益を主体にするのか
- 己を律せられるのか
- 事務作業は自分でできるのか
などを総合的に加味し、これらのメリットへの対価が自分にとって正当と思えるかを判断することで、これから先も後悔なく楽しいYouTuberライフを送ることができるだろう。
自由なメモ
フレッフレッ応援してるぞ!