スリップ事故でバイクが破損
度胸のあるライダーほど直面しやすいのが単独のスリップ事故。
フロントがスリップする事故であれば被害は小さいんだけど、リアがスリップする事故になるとハイサイドが起きる可能性があるから大ごとになりがち。
破損した部位によってはヤバい
バイクのパーツの中には破損した部位によっては他のバイクを危険に晒す場合がある。
これで多重事故になると、相手にも悪いけど全部自分が加害者の事故になるからとんでもない値段を請求されることになる。やばい。
適切な対処で安全に
今回はそんなバイクの自損事故を起こした後に何をすればいいのか、何を見ればいいのかを解説していくから、事故予防をしたい人も事故を起こした直後の人もしっかり見ていってほしい。
オイル漏れ
エンジンガードが耐えきれずにぶっ飛ぶと大体漏れるのがコイツ。
結構漏れる割に、対処を怠ると後続ライダーを命の危機に晒すことになる厄介者でもあるから処理する方法をしっかり覚えておこう。
エンジンオイル、超滑る
エンジンオイルを踏んだことがある人ならわかると思うけど、普段触れることのある液体の中でも一位を争うほど滑る。
これ、放置したままワインディングに残すとバイクがバッタバッタ倒れていってしまうんだ。
砂を撒いて対処
砂は逆に滑るイメージがあるかもしれないけど、エンジンオイルに比べれば遥かにマシ。
コケた時にすぐに手に入るものといえば砂くらいしかないから、オイルを踏んでみて滑らなくなるくらい撒いておこう。
これはバイク乗りの最低限のマナーとして徹底してほしい。あと、オイルが多量すぎる場合は何かに吸わせて持って帰ろう。
リアタイヤにかかる恐れ
車種によってエンジンオイルが漏れてくる場所は違うと思うんだけど、オイルが漏れている状態で走るとリアタイヤに付着してしまう。
これ、マジで滑りやすくなるから、オイルが漏れているときはできる限りバンクさせない運転を心がけよう。
エンジンのためにレッカーを検討
大量のオイルをお漏らししてしまった場合は、自走でバイク屋まで持っていくとエンジンがぶっ壊れる可能性がある。
エンジンがダメになるとバイクの中でも最も高額な修理費を払うことになるから、ヤバそうならすぐにレッカーを呼ぶようにしよう。
ブレーキの異常
コケた時にブレーキ系統に何も触れていなかったとしても、絶対に確認するようにするべき。
エンジンは壊れても死にはしないけど、ブレーキが効かないと死ぬ。効きすぎるとまた事故る。
ブレーキが引き摺っている場合
ブレーキが引き摺ってしまっているとブレーキが勝手に高温になって、いわゆるフェード現象とかヴェイパーロック現象を手放しに起こすようになる。
どちらも峠で起これば死ぬから、ブレーキが引き摺っている場合は無理して自走して帰らないようにしよう。
ブレーキは両輪とも正常?
コケた後に立て直して直ぐに走り出すのは、危険ですぐに移動させなければならない場合を除いてNG。
確認の仕方としては、テールランプの点灯でブレーキの効きを確認するのは若干頼りない。
実際にバイクを手で少し動かしてからブレーキをかけてみて、ちゃんとブレーキがかかるかどうかを確認してから走り出すようにしよう。
帰り道は危なくない道へ
ブレーキに少しでも不安がある場合は、どれだけ遠回りをしても
- 車の流れが遅い
- 坂道が少ない
- レッカー車が入りやすい
これらを意識して帰り道を組み立てよう。最悪フロントブレーキが効かなくなっても安全に停まれる道だと◯
半クラが続く場合も自走はNG
クラッチレバーがイカれたりして常に半クラになってしまった場合も、家まで近くないなら自走はやめた方が吉。
クラッチの交換の工賃は高額だから、無理して壊すリスクを負うより素直にレッカーを呼んだ方が安全。
現場の近くで損傷を確認
特に自損事故の場合、事故現場から遠くない安全なところにバイクを移して一度落ち着こう。
恥ずかしいのはわかるけど必須。
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バイクの状況をしっかり把握
最初に路面にオイルがぶちまけられていないかを確認してから、バイクを隈なく観察しよう。
壊れた部位を確認して、あるべきものがない場合は次のステップに移る。
大事な部品が落ちている可能性
大事な部品が脱落していないかを確認していく。
落ちやすかったり確認するべきものとしては
- スマホ
- スマホホルダーの部品
- ドライブレコーダー
- 社外エアロ
基本的にテープとかホールドしてくっついているだけのものは落ちやすい。
何気にダルいのがスマホホルダーの部品。ホルダー自体は大丈夫でも、部品のバラ売りがないから無くすと買い直しになる可能性がある。
小さいかもしれないけどなんとか探し出したいところ。
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自分の破損状況を確認
アドレナリンが出ているうちにバイクの破損状況を確認したら、今度は自分のダメージをしっかりと確認しよう。
事故した時は気づかない
事故した瞬間と直後は怪我をしていても大して痛くないし問題ないと思いがち。
これが罠で、家に帰って落ち着いた後から痛みがやってきて、地獄を見るのはベッドに入ってからになる。
病院はできれば当日に
ベッドに入るまで痛みをあまり感じない可能性があるのと、見えないけど体に大ダメージが入っている可能性があるから病院はできれば当日に行くようにしよう。
特に、痛い系の怪我をしていた場合は夜に悶絶することになるから、絶対に行って痛み止めをもらうべき(経験談)。
運転に支障が出るかも
無理やり帰れればまだいいんだけど、バイクに乗っている時に予想外の場所に怪我をしていて運転に支障が出る場合がある。
打撲とか擦り傷であれば意外と気合いで帰れるけど、骨折とか筋肉をやっていると体が上手く動かせないこともある。バイクの操作に必要な部位へのダメージはしっかり確認しておこう。
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体の損傷は絶対伝える
相手がいる事故に限っては、その場で体の損傷をできる限り伝えておいた方がいい。
前述の通り、事故直後は痛みに鈍感になっているのが厄介なんだけど、目視で明らかに腫れているとかある場合は痛くなくてもヤバいことを伝えよう。
警察を呼ぶ
これ、相手がいる事故なら絶対呼ぶと思うんだけど、保険の関係上、単独事故であっても呼ぶべきなんだ。
保険が降りるかも
自分が入っている保険の内容次第では、自損事故であってもある程度保険が効く場合がある。
ここで、警察に調書を取っておいてもらうと種類次第で保険が効きやすくなる可能性があるから、できる限り警察を呼ぶようにしよう。
相手がいるなら「必ず」
相手がいるのであれば必ず事故したその時に警察を呼ぼう。
口の上手い相手だとのらりくらり躱してくる可能性もあるから、思考を停止してとりあえず最初に警察を呼んでしまうことで対処しよう。
事故は今後いつか起こる
相手がいる事故は必ず警察に届け出るけど、単独事故の場合は警察を呼ばないでその場を立ち去ってしまうことも多々あるんだ。
その場で立ち去る事故っていうのは統計に表れないからどれくらいあるのかはわからないんだけど、相手がいる事故と同等かそれ以上の件数で発生している可能性がある。
そう考えると、長いバイク人生の中で一度は事故に見舞われる可能性も結構高くなってくるから、事故は起こるものとして対処方法だけでもしっかりと覚えておきたいところ。
プロテクターはマジで大事
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事故が起きたときに体を守ってくれるのはプロテクターになる。実はプロテクター一つの値段と、事故が起きてプロテクターを付けずに手術する場合とでは、プロテクターを買っておいた方が安くつくことも多い。
他の記事で体を保護するバイクウェアも紹介しているから暇なときにでも読んでみてほしい。
保険関連もしっかり
もう一つ大事なのが保険をちゃんとしておくということ。自損事故であっても効くときもあるから、対物事故を起こさない人であっても保険に入っておくとおいしいことも多い。
というかバイクの任意保険の加入率は40%という恐ろしい数字になっているんだけど、驚くべきはこのデータが125cc以上のバイクを対象にしたもので原付を除いた数字であること。どの層の人が入っていないのかがすごく気になる。