GPR-300のインプレ
引用:dunlop-motorcycletyres.com
様々なバイクの純正タイヤ
このGPR-300は、ツーリングとスポーツのバランスがいいタイヤなだけあって、様々なバイクの純正タイヤに指定されている。
中型だとCBR250RRとかNinja400、あとZX-25Rもこのタイヤで、大型だとZ900RSも純正でこのタイヤが採用されている。
コケました(小声)
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実は、俺はGPR-300でコケた経験がある。だから否定的な意見に若干偏っているから、本当にそのデメリットが自分にも当てはまるのか考えながら記事を読んでほしい。
あと、自分なりに転倒の原因は考えて整理したから、みんなには同じ轍を踏まないように色々とアウトプットしていきたい。色んな意味で。
GPR-300はツーリングタイヤ
一応、GPR-300はツーリングタイヤってことになってる。ただ、タイヤにはラジアルタイヤとバイアスタイヤの二種類があって、一般的にラジアルタイヤがスポーツタイヤとして使われるんだ。
つまり、スポーツタイヤの中で一番ツーリングよりという認識の方が正しいかもしれない。
寝かせ過ぎれば限界は近い
GPR-300はスポーツ走行も視野に入れたモデルではあるんだけど、あくまでツーリングタイヤであることを忘れないようにしよう。
通勤とかロングツーリングであれば全然これでいいんだけど、少しでもワインディングを楽しみたい人であればスポーツタイヤにした方が安心だ。
スポーツバイクからすると性能足らず
GPR-300が最初から履かされているバイクとしては、CBR250RRとかNinja400とかZX-25Rとかが有名。大型でもスポーツモデル以外のバイクであれば意外と装着されている車種は多い。
ただ、スポーツバイク達の性能だと少し頑張るくらいの運転でタイヤの性能を超えてしまうんだ。スポーツバイクなのに軽いスポーツ走行ができない。これは由々しき事態ではないだろうか。
何かの弾みに限界突破
GPR-300はツーリングタイヤだから、乗り心地とか耐久性にステータスを振っている分、タイヤの柔軟性であったりグリップ力が犠牲になっている。これ、少し上手くなってきて倒せるようになってきたり、何かしら路面かタイヤのコンディションが悪かったりすると、タイヤの限界は思いの外近くに来る。
これらのスポーツバイクの人はタイヤを過信して少し調子に乗ると痛い目に遭うから、劣化してきたと思ったらすぐにスポーツタイヤに履き替えよう。
一度熱の入ったタイヤはナマモノ
タイヤのコンパウンドは熱が入ることで活性化するんだけど、一度熱が入ったタイヤのコンパウンドは賞味期限を待たずしてどんどん劣化していく。
一度使ったタイヤはタイヤに記載されている賞味期限は考えずにすぐに使うのがベストだ。
使い始めて一年経つタイヤは要注意
コンパウンドの劣化具合として、使い始めて一年ほど経つタイヤは、最初ほどのグリップ性能は確実に失われている。
GPR-300の場合、状況が悪ければバンクセンサーを擦らないような浅い角度ですら踏ん張れなくなっているから、一年間使ったタイヤでフルバンクを狙うのは絶対にやめよう。
タイヤの丸みが減る
直線移動で使いすぎたタイヤはタイヤの真ん中だけがすり減ってしまって、倒し始めは倒れない割に倒すと鬼のように倒れるというピーキーな特性を獲得してしまう。
真ん中だけが擦り減ったタイヤは、バンクさせるのに力が必要になるだけじゃなくて、曲げにくい初期の曲げる勢いに慣れてしまって後半バンクさせすぎてスリップダウンする原因にもなってしまうんだ。
ケチらず買い替えよう
ここの項で言いたいことはケチらず買い替えたほうが、転んで色々と修理するリスクを考えたときに安くつくということ。
タイヤに異常を感じたり、限界のサインが出ている場合は潔く買い替えよう。
ツーリングタイヤでは見えない課題
バイク自体は下手に高いモデルを使うよりも、250ccの単気筒のモデルを使った方が上達が早いというのは上の記事に書いた通りなんだけど、タイヤに関しては上達したい人であればまともなスポーツタイヤを履かないと重要な感覚が磨かれにくくなってしまう。
スポーツタイヤにしかない「端がよれる」感覚
最も違いが出るのがコレ。普通のタイヤはタイヤの形状が変化しにくいように作っていて耐久性を上げているんだけど、スポーツタイヤに関しては少し面白い動きをする。
というのも、フルバンクに近いバンク角になった時にタイヤの端っこが潰れることでフルバンク時のグリップ力をある程度補助するような構造になっているんだ。
この感覚がかなり重要
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スポーツタイヤでなければ得られない端を潰す感覚。この感覚を掴んでおくことで、バイクのバンクの限界がなんとなく掴めるようになったり、バンク時の荷重の掛け方の良し悪しであったりがわかりやすくなるから、上達を目指す人であればなおさらいいタイヤを使うべき。
アマリング、すぐ消える
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結構頑張っているつもりなのにアマリングが消えないというそこのあなた。もしかしたらタイヤが原因かもしれない。
コッチの記事でもアマリングの消し方をある程度書いているんだけど、正直、ツーリングタイヤでアマリングを技術を磨いて消すよりハイグリップタイヤに買い替えた方が目に見えてアマリングは消える。
性質上端まで使いやすい
上でチラッと書いたように、スポーツタイヤは端がよれて潰れることで深いバンク角での安定性を上げる構造をしている。バイクによってはタイヤのサイドウォールに折り目がついているものまである。
これ、「限界付近でもないのにタイヤが端まで使える(=アマリングが消える)」という、アマリングを消すという目的を考えたときにも都合のいい構造になっている。
バンクさせやすい形状
みんな知っているようにバイクのタイヤは円弧を描いたような形状になっているんだけど、この円弧の曲がり方のキツさがタイヤによって実は違う。
円弧の曲がり方がキツイ方がバイクの直進安定性が下がると同時にバンクさせやすくなるから、基本的にツーリング志向であるほど緩やか、スポーツ志向であるほどキツイカーブになっている。
初めてスポーツタイヤに変えたときにはそのバンクのしやすさと安定性に度肝を抜かれることだろう。
スポーツタイヤならではの注意点を解説
ここまでGPR-300のレビューというかツーリングタイヤのレビューみたいになってしまったんだけど、ここからはスポーツタイヤ特有の注意すべき点を解説していく。
ここでの注意点が自分には困るなと思った場合はツーリングタイヤとスポーツタイヤのメリットを天秤に掛けつつ、どちらにするかよく考えてみてほしい。
タイヤが温まらないとグリップ力が乏しい
タイヤが温まらないとグリップしないっていうのはスポーツタイヤの購入を検討した人は必ず聞いたことがあると思うんだけど、これはガチ。
スポーツタイヤが温まっている状態でタイヤを触るとべたつくほどなんだけど、冷えている状態だと特になんともない。冷えている状態であればツーリングタイヤの方がともいわれているから、通勤とかで使っていてタイヤが温まるまで距離走らないっていう人であれば、むしろツーリングタイヤの方がグリップがいいということにもなるだろう。
スリップサインが出るとすぐ限界
こっちはあまり言われていないんだけど、スリップサインが出てからの限界がツーリングタイヤに比べて早いというのも特徴。
タイヤはスリップサインが出てからも使っていると白い線みたいなのが出てくくるんだけど、それが出てくるのもスポーツタイヤの方が早い。それにスポーツタイヤはゴムが薄い関係上、スリップサインが出てからの性能の低下も激しいものになる。
おすすめのタイヤたち
ということで、ここからはGPR-300に代わるスポーツタイヤたちを紹介していく。金銭的な理由から、公道も走れるコンペティションモデルはオススメしていないから今回は除外した。
サーキット走行も考えている人用と、ワインディングだけ安全に楽しめれば十分という人でオススメなタイヤが違うから分けて紹介していく。
ワインディングを楽しみたい人
ワインディングは楽しみたいけどサーキットに行く予定はないからそこまで攻める予定もないっていう人にオススメなタイヤ。
スポーツタイヤの感覚を味わいながらもお値打ちな価格だから、ツーリングで使用したいという人にもピッタリだ。
DUNLOP SPORTMAX Roadsport 2
安心と信頼のダンロップ。色々とあって何がいいかわからないという場合はとりあえずコレを選んでおけば後悔はしないと思う。
価格と性能のバランスがいい感じで、スポーツタイヤを使ってみたいけどお金はそこまでかけたくない人にオススメ。
BRIDGESTONE HYPERSPORT S21/22
上のダンロップのスポーツマックスよりもハイグリップめなタイヤ。
ツーリングでも使いたいけど気持ちハイグリップがいいかなって人はこっちがオススメ。
サーキットにもたまに行く人
サーキットに使うのならばよりバンク角をつけても安定するタイヤが必要になる。紹介するタイヤは深いバンク角でも安定するように作られているから、サーキット走行でも問題なく使用できるだろう。
DUNLOP α-14
性能に対してコスパが良すぎる最強タイヤ。
メーカーのこだわりがないならこれが一番オススメ。
PIRELLI DIABLO ROSSO CORSA
やはりピレリ。性能に関しては、温まりやすさもグリップの良さも高次元にまとまった優等生。
見た目もかっこいいしオススメだけど、お値段は高めになってしまう。
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