「保証付きにしますか」で固まる
申し込みの窓口で聞かれる。数万円違う。判断材料が無い。
そしてその場で決めさせられる。多くの人は「安心だから」で保証付きを選ぶ。
先に結論を書くと、入るか入らないかじゃなく、何時間オーバーしたら元が取れるかを計算する。数字を出せば30秒で決まる。
追加料金の実額

まず何にいくらかかるか。教習所によって幅はあるが、おおむねこの水準になる。
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| 技能教習(補習)1時限 | 2,630〜4,070円 |
| 技能検定の再検定 | 3,300〜8,800円 |
普通二輪の総額は、普通車免許ありで159,200〜208,120円あたりが相場になる。
そして保証プランの有無で、こう変わる。
| 総額 | |
|---|---|
| 保証なし | 159,200〜240,460円 |
| 保証あり | 174,200〜256,960円 |
差額はおおむね15,000〜16,500円。
損益分岐を出す

ここが本題になる。
補習が1時限3,000円なら、5時限オーバーで15,000円。保証の差額とほぼ同じになる。
つまり判断はこうなる。
5時限以上オーバーしそうなら保証あり。しなさそうなら保証なし。
検定の再受験が入るともう少し早く元が取れる。再検定が5,000円なら、補習3回+検定1回で14,000円になる。
自分が通う教習所の「補習1時限」と「再検定」の額を聞いて、差額を割る。これだけで決まる。
何時間オーバーするかの目安

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じゃあ自分が5時限オーバーするかどうか。ここは事前にある程度読める。
オーバーしやすい条件
- 大型二輪をいきなり取る(車重の扱いで時間がかかる)
- 原付や自転車にも乗ったことがない
- 教習の間隔が空く(週1回だと前回を忘れる)
- 身長が低く、足つきに不安がある
オーバーしにくい条件
- 普通二輪から段階を踏んでいる
- 週2回以上通える
- 車の免許を持っていて交通の流れが分かる
間隔が一番効く。技能は身体で覚えるので、空くと戻る。週1回しか通えないなら、保証を付けたほうが確率的に得になる。
保証プランの中身を確認する

「保証付き」と書いてあっても、範囲が違う。
追加技能教習が何時限まで無料か。5時限までのプランが多い。無制限ではない。
検定の再受験が含まれるか。技能補習だけで、検定は別料金というプランがある。
年齢制限があるか。「29歳まで」のように上限が付いていることがある。
期限があるか。教習期限(9ヶ月)を超えると保証も切れる。
この4つを窓口で聞く。「保証付き」の一言で判断すると、いざ使うときに対象外になる。
追加料金が発生する場面

そもそも何で発生するか。
技能のハンコがもらえない。規定時限内に課題をクリアできないと補習になる。
卒業検定に落ちる。再検定料に加えて、多くの教習所で再検定前の補習が1時限必須になる。つまり落ちると2回分の費用が出る。
キャンセル料。予約を無断でキャンセルすると発生する。ここは保証プランの対象外であることが多い。
期限切れ。教習期限を過ぎると、それまでの教習が無効になる。これが一番痛い。
キャンセル料と期限切れは、保証では守られない。予約管理は自分の仕事になる。
追加料金を減らす側

金の話が終わったので、そもそもオーバーしない話。
落ちる場所はだいたい決まってる。一本橋、スラローム、急制動、小回り。
そして4つのうち3つが視線の問題で説明がつく。近くを見ていると全部崩れる。ここは無料で、その日から直せる。
予約を詰める。間隔が空くほど時間がかかる。キャンセル待ちを使ってでも週2回に寄せたほうが、結果的に安い。
合宿と一発試験

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代替案も出しておく。
合宿免許。期間が短く、総額も安いことが多い。ただしまとまった休みが要る。そして追加料金の扱いは合宿でも同じなので、保証の有無は同じように確認する。
一発試験(直接試験場で受ける)。費用は圧倒的に安い。ただし合格率が低く、何度も通うことになる。平日に何度も試験場へ行ける人向けで、大半の人には現実的じゃない。
結局、通いの教習所が一番現実的というのが実際のところだと思う。だからこそ、その中で判断できる材料を持っておいたほうがいい。
その場で聞くべき3つ

窓口で固まらないために、これだけ聞く。
1. 補習1時限はいくらか
2. 再検定はいくらか(補習が必須かも含めて)
3. 保証は何時限まで、検定は含むか、年齢と期限の条件は
そのうえで、差額 ÷ 補習1時限の額を計算する。出た数字が「何時間オーバーしたら元が取れるか」になる。
保証は保険であって、安心料じゃない。確率で判断できるものを、雰囲気で決めなくていい。
