ヘルメットのMとLって、中のスポンジの厚さが違うだけ? それとも外側も大きくなる?
答えはモデルによる。同じ外側を使うサイズもあるし、MからLで外側まで変わるものもある。しかも、同じメーカーでも揃ってない。ここ、思ったよりややこしい。
見た目を小さくしたい人にも、被り心地を調整したい人にも関係する話なので、帽体と内装を分けて説明していく。
帽体・衝撃吸収ライナー・内装は別の部品
ヘルメットを外から順番に見ると、大まかにはこんな構造になってる。
- 外側:帽体(シェル)
- 塗装されてる硬い殻。ヘルメットの外側の大きさや形を作る。
- その内側:衝撃吸収ライナー
- 主に発泡スチロールでできた層。衝撃を受けたときにつぶれて、頭へ伝わる力を減らす。
- 頭に触れる側:内装パッド
- 頭頂部や頬に当たるクッション。被り心地やフィット感に関わる。

「内装を薄くする」という話で触るのは、メーカーが交換・調整できるようにしてるパッドのほう。衝撃吸収ライナーを削って頭の場所を作る話じゃない。そこを削ったら、衝撃を受け止める部分が減ってしまう。
MとLで帽体が変わるモデルもある
具体例として、SHOEIが公表してる外形寸法のサイズ分けを見てみよう。
| モデル | 外形寸法が共通のサイズ |
|---|---|
| X-Fifteen | XS・S / M / L / XL・XXL |
| GT-Air 3 | S・M / L / XL・XXL |
スラッシュで区切ったところで外側の寸法が変わる。X-FifteenならXSとSは共通だけど、SとMは違う。GT-Air 3ならSとMが共通だ。

なので「同じメーカーの一つ下のサイズを買えば、一回り小さく見える」とは限らない。サイズ表の頭囲だけじゃなく、そのモデルの帽体や外形寸法の分け方まで見る必要がある。
ちなみに外形寸法は、スクーターのシート下へ入るか考えるときにも役立つ。ただ、収納側の形や開口部もあるので、数字が収まってるだけで収納確定とはいかない。現物で試せるなら、そのほうが早い。
同じ帽体でも、内装交換だけで別サイズになるとは限らない
ここで「じゃあ大きいサイズを安く買って、内装だけ替えればよくね?」と思うかもしれない。
その前に、部品の適合表を見よう。
たとえばX-Fifteenのチークパッドは、ヘルメットのサイズをまたいで互換性がある。一方、頭側のセンターパッドや調整用パッドには、サイズに対応する種類がある。頬のパッドを替えられるからといって、内装を全部自由に入れ替えられるわけじゃないんだ。
さらに、外の殻が同じでも、中の衝撃吸収ライナーまで同じとは限らない。「帽体共通」の一言から、勝手に互換性を増やさないようにしたい。
頬がきついのか、おでこが痛いのか
サイズ選びでは、どこが当たってるかを分けると話が早い。
頬の圧迫が気になるなら、対応するチークパッドで調整できるモデルがある。頭全体は合ってるのに、頬だけきつい場合まで本体を大きくすると、今度は頭側が緩くなるかもしれない。
反対に、おでこやこめかみだけ強く痛いなら、頭囲の数字だけじゃなく、頭の形とヘルメットの形が合ってるかも確認したい。「いつか馴染むだろう」で痛みを我慢して買うのは、俺なら避ける。
試着では、あご紐を締めて位置を整えてから、左右・上下へヘルメットを動かしてみる。頭を置き去りにして帽体だけ大きく動くなら緩い。痛むところやズレ方を店員さんに伝えれば、サイズ変更と内装調整のどっちを試すか考えやすくなる。
被り心地や作りの違いについては、Araiと海外の安いヘルメットを使ったときの話もある。
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内装を調整できるAraiなら、X-SNCも候補
今のモデルで探すなら、AraiのX-SNCも見ておこう。頭側の内装に調節パッドが入っていて、側頭部や後頭部のフィット感を微調整できる。サイズを丸ごと上げる前に、当たってる場所に合わせて考えられるモデルだ。
下はグラスホワイトのM(57〜58cm)。まず自分に合うサイズを決めてから選ぼう。白いヘルメットは、服にもバイクにも合わせやすいのがいい。
小さく見せたいなら、小さいサイズより合う形を探す
ヘルメットだけ妙に大きく見えるのが嫌、という気持ちはわかる。バイクと服は決まってるのに、頭だけ別の縮尺だと気になるよね。
でも、無理に一つ下のサイズを選ぶ前に、外形寸法の分け方と、別モデルの形を見てほしい。同じMでも外側の大きさは違うし、丸い形と縦に長い形では見え方も変わる。
見た目で候補を探して、頭に合うか試して、そのうえで内装を調整する。この順番なら、かっこよさも被り心地も探しやすい。自分の頭をヘルメットに合わせて小さくするのは無理なので。
