掃除が面倒だから買う、が失敗する
「掃除する時間がない」「面倒くさい」。だからロボット掃除機を買う。
そして床に物があって、動けない。
先に結論を書くと、ロボット掃除機は「掃除を代行する機械」じゃなく「片付いた床を維持する機械」になる。順番が逆だと機能しない。
動くための条件

床に物がないこと。これが全て。
充電ケーブル、脱いだ服、鞄、雑誌、コード類。これらがあると、絡まって止まるか、避けて掃除しない。
つまり走らせる前に床の物をどけるという作業が毎回発生する。この作業ができる人は、そもそも掃除もできる。
逆に言うと、床が片付いている家では圧倒的に効く。毎日勝手に走って、床が常に綺麗になる。
向いている条件
床に物を置かない習慣がある。
部屋が広い。面積が大きいほど、手でやる負担が減る。
フローリング中心。厚いラグや畳の段差は苦手な機種がある。
ペットや小さい子どもがいる。毛や食べこぼしが毎日出るので、毎日走る価値が出る。
家を空ける時間が長い。留守中に走らせられる。
段差が少ない間取り。
向いていない条件

ワンルームで、床に物がある。どける手間のほうが掃除より大きい。
部屋が狭い。6畳なら、手でやったほうが早いことが多い。クイックルワイパーで2分になる。
畳、厚いラグ、コード類が多い。
在宅時間が長い。動作音が気になる。留守中に走らせられないと、価値が半減する。
階段がある。階をまたげない。複数台か、持ち運びが要る。
期待とのズレ

隅と角は苦手。丸い機種は特に。結局、隅は手でやる。
吸引力は普通の掃除機に劣る機種が多い。毎日走ることで補う設計になっている。
メンテナンスが要る。ダストボックスの清掃、ブラシに絡まった髪の毛の除去、センサーの拭き取り。週1回程度。
自動ゴミ収集ステーション付きならダストボックスの手間は減るが、本体価格が上がる。
「買えば掃除から解放される」ではなく「掃除の種類が変わる」が実態になる。
代替案

クイックルワイパー。ワンルームなら2分で終わる。数百円。本気でこれで足りることが多い。
スティック掃除機。充電式で軽い。気づいたときにすぐ使える。「出すのが面倒」という掃除しない理由が消える。
床に物を置かない。これが実は一番効く。物が無ければ埃も溜まりにくいし、掃除の頻度が落ちる。
掃除の頻度を決める。週1回、曜日を固定する。仕組みで解決する方向。
家電で解決しないこともある

食洗機の記事でも書いたけど、家電は設置条件と生活パターンで価値が決まる。
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食洗機は「置けるか」で半分決まる。ロボット掃除機は「床が片付いているか」で決まる。
そして共通しているのは、「面倒だから買う」が一番外しやすい動機だということになる。面倒の中身が「作業そのもの」なら機械が解決するが、「始めるのが億劫」なら機械を置いても始まらない。
判断はこうなる

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1. 今、床に物があるか。あるなら、まずそこを片付ける
2. 片付けた状態を維持できるか。できないなら買っても動かない
3. 部屋が6畳程度なら、クイックルワイパーで足りないか考える
4. ペット・子ども・広い家なら、価値が高い
買う前に1週間、床に物を置かない生活を試す。それができたなら、ロボット掃除機は効く。できなかったなら、買っても同じことになる。
数万円の判断としては、1週間試すほうが安い。
