「年間プランだと月2,000円安くなります」

入会の説明で言われる。計算すると年24,000円の差。悪くない。
そして半年後には行かなくなっている。それでも引き落としは続く。
先に結論を書くと、年間契約が損なのは「安くない」からじゃない。安いのは事実。損になるのは、続かなかったときの逃げ道が無いから。
だから判断は「安いかどうか」じゃなく、「続く確率」と「やめるときの条件」になる。
年間契約の中身

一般的にこういう構造になっている。
月額が下がる。月々1,000〜3,000円程度安くなることが多い。
契約期間の縛りがつく。12ヶ月が一般的。
期間内解約に違約金。残り月数分、または定額。ここが契約によって大きく違う。
休会制度がある場合がある。月数百円で在籍を維持できる。ただし休会中も金は出ていく。
つまり割引の対価が「やめる自由」になっている。ここを理解すれば判断は早い。
続く確率を先に見る

ここが本題になる。自分が続くかどうかは、ある程度読める。
続きやすい条件
- 通勤経路の途中にある(寄り道にならない)
- 家から徒歩10分以内
- 既に運動習慣がある
- 一緒に行く相手がいる
- 行く曜日と時間を固定できる
続きにくい条件
- 車や電車で30分以上かかる
- 「時間ができたら行く」つもりでいる
- 過去にジムを辞めた経験がある
- 繁忙期が読めない仕事
距離が一番効く。「近いから行く」のであって、「やる気があるから行く」ではない。やる気は必ず落ちる。
過去に一度でも辞めた経験があるなら、次も同じ結果になる確率は高い。そこは正直に見たほうがいい。
月額プランで始めるべき理由

年間契約が合理的なのは、続くと分かってからになる。
最初の3ヶ月は月額で通う。そこで実際に何回行ったかを数える。
週2回のつもりが月4回なら、それが実力になる。その回数で月額を割ると、1回あたりの単価が出る。
月8,000円で月4回なら1回2,000円。これが都度払いや公営ジムより高いなら、そもそもジムが合っていない。
3ヶ月続いたなら、そこで年間契約に切り替える。割引を受け取るタイミングを遅らせるだけで、リスクが消える。
代替案

-
-
【筋トレ攻略】ライダーが鍛えるべき筋肉とは
バイクと筋肉は密接に関係している ロングツーリングとかしてて、「みんなは元気に走ってるのに俺だけなんで疲れるんだろうな…」とかいった経験はないだろうか。 実はこれ、筋トレをすることである程度解消するこ ...
続きを見る
続かない人向けの選択肢も書いておく。
公営のジム・体育館。1回300〜500円程度。都度払いなので、行かない月はゼロ円。設備は最低限だが、器具は揃っている。
24時間ジム(月額制)。月額7,000円前後。年間契約なしのプランがあることが多い。
都度払いのジム。1回1,500〜2,500円。月4回以下ならこちらが安い。
家でやる。器具を買うと初期費用はかかるが、月額はゼロ。ただし続かない人が家でやると、器具が物置になる。ジムに行けない人が家でできる確率は低い。
契約前に聞く3つ
年間契約にするなら、これだけ確認する。
1. 期間内解約の違約金はいくらか(残月数×月額か、定額か)
2. 休会制度はあるか。月いくらか。何ヶ月まで可能か
3. 転居や怪我での解約は違約金の対象外になるか
3番目は意外と重要で、やむを得ない事情での解約は免除される契約がある。書面で確認する。
「安くなる」に反応しない

まとめると、判断はこうなる。
続くと分かっている → 年間契約でいい。安いのは事実
分からない → 月額で3ヶ月試す。話はそれから
年24,000円の割引は、行かなくなった年の会費10万円に比べれば小さい。割引率で判断すると、この大小を見落とす。
サブスクや保証プランと同じ構造で、入るときの安さより、続かなかったときの損失のほうが額が大きい。
-
-
【サブスクの解約忘れ】止めるより契約時に仕込め【年3万の差】
明細を見て初めて気づく カードの明細に、見覚えのない月額が並んでる。 無料期間で試したサービス。一度しか使ってない動画配信。名前も思い出せないアプリ。 気づいた時点で、たいてい何ヶ月分か払ってる。そし ...
続きを見る
安くなる話が出たら、その割引の対価に何を渡しているかを見る。ジムの場合は、渡しているのは「やめる自由」になる。
