物件選びで「宅配ボックス付き」に反応する
賃貸情報を見ていると、設備欄に「宅配ボックス」がある。あると便利そうに見える。
そして家賃が少し高い。
先に結論を書くと、置き配が普及した今、宅配ボックスの必要性は下がっている。ただし下がっただけで、要らなくなったわけじゃない。分かれ目は住む場所の条件になる。
置き配で足りる場合
戸建て、または1階。玄関前に置ける。
オートロックがない、または宅配業者が入れる。ここが大きい。
人通りが少ない。盗難リスクが下がる。
在宅時間が読める。そもそも受け取れる。
この条件なら、宅配ボックスは無くても困らない。Amazon、楽天、ヨドバシなど主要なところは置き配に対応している。
宅配ボックスが効く場合

オートロックのマンションで、業者が中に入れない。置き配ができないので、不在だと必ず持ち帰りになる。
玄関が共用廊下に面していて、人通りが多い。置き配だと盗難リスクがある。
在宅時間が読めない。シフト勤務、出張が多い。
冷蔵・冷凍を頻繁に頼む。ただし冷蔵品は宅配ボックスに入れられない。ここは要注意で、生鮮食品は結局受け取りが要る。
雨風が当たる玄関。濡れる。
置き配のリスク

「置き配で足りる」と言ったが、リスクも書いておく。
盗難。実際に起きる。高額品は指定しないほうがいい。
誤配。似た住所に置かれる。
濡れる。軒がない玄関だと雨で駄目になる。
同居人や大家とのトラブル。共用部に長時間置くと問題になることがある。
つまり置き配は「安いものを、人通りの少ない場所で」なら成立するという条件付きの手段になる。
代替になるもの

宅配ボックスが無くても、受け取り方は複数ある。
コンビニ受け取り。多くの通販が対応している。24時間取りに行ける。盗難リスクがゼロ。
宅配ロッカー(PUDOなど)。駅前などに設置されている。同様に24時間。
営業所受け取り。大きい荷物ならこれ。
再配達の時間指定。アプリで指定すれば、以前より確実になっている。
置き配指定+宅配バッグ。玄関に鍵付きの簡易バッグを置く方法。数千円で買える。賃貸でも設置できる。
物件の家賃差で判断する

ここが実務的な判断になる。
宅配ボックス付きで家賃が月2,000円高いなら、年24,000円になる。
その分で何が買えるか。
- 簡易宅配バッグ:3,000〜8,000円(一度買えば終わり)
- コンビニ受け取り:無料
- 再配達:無料
設備の有無より、置き配ができる立地かどうかのほうが判断材料として大きい。
ただし家賃差がほとんどない、または同条件なら付いているほうを選ぶ。あって困るものではない。
見落とされがちな点
サイズが小さいことがある。大きい荷物は入らない。結局受け取りになる。
空いていないことがある。戸数に対してボックスが少ないと、埋まっている。
冷蔵・冷凍は入れられない。
内見のときにボックスの数と大きさを見る。設備欄に「あり」と書いてあっても、実用性は物件による。
判断はこうなる

1. 置き配ができる立地か(オートロック、玄関の位置、人通り)
2. できるなら、宅配ボックスの優先度は低い
3. できないなら、あると生活が変わる
4. 家賃差が大きいなら、コンビニ受け取りで代替できないか考える
賃貸選びは設備を数え始めるとキリがない。自分の生活で実際に使う設備かどうかで切ったほうがいい。
初期費用の話と同じで、選ぶ段階で決まる部分が一番大きい。
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