バイク

【押し引きで詰む】重いバイクを押し歩きするコツ【力じゃなく角度】

走れるのに、押せない

積載したバイク
画像:Paulpelland/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
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バイクに乗ってる間は何ともないのに、降りて押した瞬間に別の乗り物になる。

駐車場でバックさせようとして動かない。少しの傾斜で持っていかれる。取り回しだけで汗をかく。

走行より押し歩きのほうが難しいというのは、けっこう多くの人が思ってる。実際そうで、走ってるバイクはジャイロ効果で勝手に安定してるけど、止まってるバイクは支えるものが何も無い。

ただ、押し歩きは力の問題じゃない。角度と重心の問題になる。腕力で解決しようとするから詰む。

倒れるのは「垂直から外れた」瞬間だけ

前提として、バイクは垂直に立ってる限り驚くほど軽い。指一本で支えられる。

倒れ始めると、傾いた角度に比例して支える力が要る。しかも角度が増えるほど加速度的に重くなる。

つまりやることは一つで、垂直から外さない。外れた後に力で戻すのは、そもそも無理な戦いになる。

押すときの基本

取り回し
画像:Derek A. from Akishima, Japan/CC BY 2.0(Wikimedia Commons)
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車体を自分側へ軽く預ける。まっすぐ立てて押すんじゃなく、自分の腰か太ももに軽く当てておく。こうすると倒れる方向が自分側に固定されるので、反対側へ倒れる不安が消える。

ハンドルは真っ直ぐ。切れてると前輪が横を向いてるので、押した力が横へ逃げる。特にバックのときに効く。

腕を伸ばして押さない。腕で押すと、車体が離れていって傾きに気づくのが遅れる。体に沿わせて、脚で歩く。

目線は進行方向。近くを見ると、細かいふらつきに反応し続けることになる。走ってるときと同じ話だ。

取り回しで一番きついのはバック

取り回し
画像:Y.T/Public domain(Wikimedia Commons)
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前に押すのは何とかなっても、後ろに引くのが難しい。

理由は二つあって、後ろが見えないのと、引く姿勢だと力が入らないこと。

やり方としては、車体の左側に立って、左手でハンドル、右手でシートかタンデムバー付近を持つ。引くというより、体を後ろへ運んで車体を連れていく。腕で引っ張ると必ず負ける。

そして、平地でも後ろは意外と傾いてる。駐車場は水はけのために勾配が付いてることが多い。バックで詰まったら、まず地面の傾きを疑う。

傾斜では絶対に下向きに停めない

取り回し
画像:ウィキマスター/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

ここが一番実害が出る。

坂に停めるとき、前を下に向けて停めると、出るときにバックで登ることになる。これは本当にきつい。大型なら一人で無理な場合もある。

だから停める時点で、出るときに前進で降りられる向きにしておく。到着した時点で三十秒考えるだけで、帰りの十分が消える。

コンビニやツーリング先の駐車場は、この判断を毎回やる価値がある。

リアブレーキを握れる状態を保つ

押してる間、右手はブレーキレバーに掛けておく。

傾斜で動き出したときに止められるかどうかが、ここで決まる。動き始めてから慌ててレバーを探すと間に合わない。

サイドスタンドを出す前に転がり出す、というのは駐車場で普通に起きる。ギアを一速に入れておくのも保険になる。

倒しかけたときの判断

取り回し
画像:Cjp24/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

これは書いておく必要がある。

支えきれないと分かったら、支えない。

倒れかけたバイクを腕で受け止めようとして、腰をやる人が多い。250ccでも150kg前後、大型なら200kgを超える。人間の腕が受け止められる重さじゃない。

判断としては、傾きが自分の腰より外へ出たら諦める。カウルとレバーは金で直る。腰は直らない。

そして倒れたバイクの起こし方は、腕力じゃなく背中とお尻を車体に当てて、脚で押し上げる。これも力じゃなく姿勢の話になる。

倒すこと自体を減らす話は、カウルの記事に書いてある。

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車種選びの段階で効く

取り回し
画像:Cjp24/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

最後に、身も蓋もない話をする。

跨いだときの足つきと、押したときの取り回しは別物になる。足がベタ足でも、重心が高い車両は押しにくい。逆に足つきが微妙でも、重心が低ければ押せる。

だから店で跨いだら、可能なら押させてもらう。数メートル前後に動かすだけで、かなり分かる。

これをやらずに買うと、毎日の駐輪で毎日効いてくる。

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