みんな持ってるように見える
説明会に行くと、周りが志望動機を語ってる。自分には無い。
エントリーシートの「あなたのやりたいことは」で手が止まる。無いものを書けと言われている状態になる。
先に結論を書くと、無いのが普通で、探しても大抵見つからない。そして無いまま進める方法がある。
そもそも見つかる前提がおかしい

社会に出たことがない状態で、「一生かけてやりたいこと」を決めろというのは、順番として無理がある。
やったことがないものは、やりたいかどうか判断できない。バイトを経験して初めて「接客は向いてない」と分かるのと同じで、情報だけで決めるのは難しい。
だから「見つかっていない」のではなく「まだ材料が無い」というのが実態に近い。
そして周りも大半は同じで、面接用に言語化しているだけだったりする。
無い前提で使える3つの軸

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やりたいことの代わりに、判断材料になるものがある。
1. やりたくないことを列挙する
こっちは全員持ってる。
- 転勤したくない
- 満員電車が無理
- 数字を詰められるのが嫌
- 土日は休みたい
- 人前で喋りたくない
- 同じ作業の繰り返しが苦痛
5つくらい書き出すと、選択肢がかなり絞れる。やりたいことより、こっちのほうが精度が高い。実体験に基づいてるからだ。
2. 条件で決める
給料、休日、勤務地、通勤時間、残業の量。
これで決めるのは不純だ、という空気があるけど、実際に毎日効いてくるのはこっちになる。
やりがいのある仕事で片道90分通勤より、普通の仕事で徒歩15分のほうが、生活は確実に良くなる。
3. 続けられるかで見る
楽しいかどうかより、耐えられるかどうか。
どんな仕事にも嫌な部分がある。「この業界の嫌な部分は何か」を調べて、それに耐えられるかを考える。
これは面接では言えないが、自分の判断材料としては一番使える。
面接でどう答えるか

「やりたいことがない」とは言えないので、変換する。
やりたくないことの裏返しにする。
「決まった作業を正確に積み上げることに向いていると思っています」
過去の具体的な経験から引く。
「バイトで在庫管理を任されて、無駄が減ったときに手応えがありました」
大きなことを言わない。
「社会を変えたい」より「この会社のこの業務に興味がある」のほうが通る。調べていることが伝わる。
嘘の情熱を作らない。面接官は何百人も見てるので、作った熱意は見抜かれる。それより現実的で具体的なほうが強い。
入ってから決めるのも普通

新卒で入った会社に一生いる前提が、もう成立していない。
転職が一般的になった以上、1社目は「材料を集める場所」という見方ができる。
- 会社の中で何が起きているか分かる
- 自分が何に耐えられて何に耐えられないかが分かる
- 業界の中身が見える
これらは外からは見えない。入って初めて材料が揃う。
だから1社目で完璧な選択をしようとして動けなくなるより、条件で選んで入って、そこで判断材料を集めるほうが早い。
やってはいけないこと
内定が出るまで動きを止める。やりたいことが決まってから動こうとすると、間に合わない。
周りに合わせて志望業界を決める。周りも決まっていない。
「やりたいことがない自分はおかしい」と思う。これが一番消耗する。無いのが普通で、それは欠陥ではない。
やることの順番

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1. やりたくないことを5つ書く(今日できる)
2. 条件(給料・休日・勤務地)の優先順位を決める
3. 1と2で残った範囲を見る
4. その中から、耐えられそうなものを選ぶ
5. 面接では、1と実体験を組み合わせて話す
1番が一番効いて、一番早く終わる。やりたいことを探して数ヶ月止まるより、やりたくないことを30分で書いたほうが前に進む。
見つからないものを探し続けるのは、探し方のほうを疑ったほうがいい。
