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【グレー】バイクのすり抜けが違反になる4パターンを徹底解説【追い抜きはセーフ】

渋滞の横をすり抜けると捕まるのか

すり抜け
画像:Eric Schmuttenmaer/CC BY-SA 2.0(Wikimedia Commons)

信号で止まってる車列の左側を、バイクが前に出ていく。あれをやっていいのかどうか、はっきり答えられる人が意外と少ない。

先に結論を書くと、道路交通法に「すり抜け」という違反は存在しない。条文を探しても出てこない。

じゃあ全部セーフかというとそうでもなくて、すり抜けの中身が別の違反になるという構造になってる。だから「すり抜けは違反ですか」という質問には、そもそも答えようがない。何をどうすり抜けたかで変わる。

順番に切り分けていく。

まず「追越し」と「追い抜き」が別物

追い越しと追い抜き
画像:Own work/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

ここが分からないと全部ぼやける。

追越しは、進路を変えて前の車の横に出て、前に出ること。車線をまたぐか、進路を変える動きが入る。

追い抜きは、進路を変えずにそのまま前に出ること。同じ車線の中で、横に空いてる分を通って前に出る場合がこれになる。

法律が厳しいのは追越しのほうだ。道路交通法28条で、追越しは前の車の右側を通らなきゃいけないと決まってる。つまり左側から進路を変えて前に出るのは、それだけで違反になる。

一方で追い抜きには、左側からを禁止する規定がない。

渋滞の左を進路を変えずにスッと前に出るのは追い抜き、車線をまたいで左から抜くのは追越し。同じ「すり抜け」に見えて、法律上はまったく別の話になってる。

だいたいこの4つで引っかかる

車線の区分
画像:ItsTomato/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

すり抜けが違反になるとき、名前が付くのは大抵このどれかになる。

左側追越し。上に書いたやつ。進路を変えて左から前に出た時点でアウト。

路側帯通行。歩道が無い道路で、白線の外側は路側帯になる。ここは歩行者のための場所なので、原付を含めてバイクは走れない。逆に歩道がある道路なら、白線の外側は路側帯じゃないので、そこを通っての追い抜きは成立する。足元の白線の意味が場所によって違うというのが厄介なところだ。

追越し禁止場所。標識で禁止されてる場所のほか、道路の曲がり角付近、上り坂の頂上付近、急な下り坂、トンネル(車両通行帯がある道路は除く)、交差点とその手前30m以内、踏切と横断歩道もそれぞれ手前30m以内。

この「交差点の手前30m」がすり抜けと相性が最悪で、渋滞の先頭に出たい場所がだいたい交差点なので、正面からぶつかる。

安全運転義務違反。上のどれにも当てはまらなくても、状況的に危険なら効いてくる。速度差がありすぎる、車間が無い、ミラーに当たりそう、といったやつ。名前が広いぶん、何にでも掛かる。

つまり合法にやるなら条件が積み上がる

走行シーン
画像:MIKI Yoshihito/CC BY 2.0(Wikimedia Commons)
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整理するとこうなる。

  • 進路を変えない(追い抜きに留める)
  • 路側帯へ入らない
  • 交差点や横断歩道の手前30mに入ってない
  • 曲がり角、坂の頂上、急な下り坂、トンネルじゃない
  • 速度差と車間が常識の範囲

全部同時に満たす場面は、無いわけじゃないけどそんなに多くない。特に手前30mの制約が効く。

「すり抜けは違反じゃない」と言い切ってる人と、「すり抜けは違反」と言い切ってる人がいるのは、たぶんどっちも半分正しいからだ。行為に名前が無いので、中身を見ないと決まらない。

白バイに捕まるのはどこか

現実的に切符が出やすいのは、交差点の手前で車列の左を抜けて先頭に出るやつになる。手前30mに入ってるうえ、路側帯を踏んでることも多くて、条件が二つ以上重なる。

あと単純に警察から見えやすい。交差点は白バイが張ってる場所でもある。

法律より先に、事故の形を見たほうがいい

走行シーン
画像:Mu0911/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

正直、切符より怖いのはこっちだ。

すり抜け中の事故は、相手が「そこにバイクが来ると思ってない」状態で起きる。左に寄せようとした車、車列の隙間から出てくる右折車、コンビニに入ろうと左折する車。どれもバイクを見てから動いてるんじゃなく、見ないまま動いてる。

車列の間は、四輪から見て死角そのものになる。ミラーに映らないし、映ってもすり抜けの速度は読めない。

しかも過失割合で言うと、すり抜け側にも相応の責任が乗ってくることが多い。前に書いた通り、二輪の死亡事故で多いのは暴走の自爆じゃなく、見落とされて刺されるパターンだ。すり抜けは、その見落とされる状況を自分から作りに行く動きになる。

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すり抜けを一切やるなと言うつもりはない。渋滞で二輪が四輪と同じだけ並ぶのは、道路全体の効率としても微妙な話だし、実際やってる人は多い。

ただ、やるなら知っておくべきことは決まってる。進路を変えたら追越しになる。交差点の手前30mは別枠で危ない。白線の外は道路によって意味が違う。

この三つを持ってるかどうかで、同じすり抜けでも中身が変わる。名前が無い行為だからこそ、自分で判断するしかない。

そして一番効くのは、抜いてる最中に相手から自分が見えているかを疑うことだと思う。法律の話は、そのあとでいい。

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