コラム

【資格の通信講座】合格率の出し方を見てから申し込め【分母を探せ】

「合格率◯◯%」の分母が書いてない

広告に大きく合格率が出ている。全国平均より明らかに高い。

その分母が何かは、たいてい小さく書いてあるか、書いていない。

先に結論を書くと、通信講座が悪いわけじゃない。合格率の数字が比較に使えないだけ。判断材料を数字以外に置けば、選べるようになる。

合格率の分母

計算
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同じ「合格率70%」でも、分母でまったく意味が変わる。

受講者全体

一番厳しい取り方。途中でやめた人も含む。

最後まで受講した人

脱落者が分母から消える。数字が上がる。

実際に受験した人

「受かりそうにないから受験を見送った人」が消える。さらに上がる。

アンケートに回答した人

受かった人ほど回答する。ここまで来ると、数字はほぼ意味を持たない。

分母の定義が書いていない合格率は、比較に使えない。これは「嘘」ではなく「比較できない」という話になる。

見るべきは合格率じゃない

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画像:takato marui from Osaka, Japan/CC BY-SA 2.0(Wikimedia Commons)
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じゃあ何を見るか。

教材の中身を見られるか。サンプルや無料体験があるか。自分に合う説明の仕方かどうかが一番効く。

質問できるか。回数制限はあるか。独学との一番の差はここになる。詰まったときに聞ける相手がいるかどうか。

添削の有無と回数。記述式がある試験なら、これが決定的になる。

受講期限。「1年間受講可能」の起算日はいつか。試験日をまたげるか。

サポート期限の延長条件。不合格だった場合に延長できるか、有料か。

返金保証の条件。「不合格なら全額返金」は条件が細かいことが多い。出席率、課題提出率、実際に受験したことの証明などが要求される。

独学と比べる

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そもそも講座が要るかどうか。

独学で足りる場合

  • 市販のテキストが充実している試験(簿記、FP、宅建など)
  • 過去問がネットで手に入る
  • 記述式がない、または少ない
  • 自分で計画を立てて進められる

講座の価値が出る場合

  • 記述式・論述がある(添削が要る)
  • 市販教材が少ないマイナーな資格
  • 法改正が頻繁で、独学だと情報が古くなる
  • 一人だと続かない自覚がある

最後が一番大きいと思う。金を払うことが継続の装置になるなら、それ自体に価値がある。ただし払っただけで続く人は少ない。過去に教材を買って積んだ経験があるなら、同じことが起きる可能性が高い。

やってはいけないこと

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画像:Yuya Tamai from Chiba, Japan/CC BY 2.0(Wikimedia Commons)
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セール期限で決める。「今日まで30%オフ」で申し込むと、比較する時間が消える。資格講座は定期的にセールをやる。次の機会は来る。

分割払いの総額を見ない。月々3,000円が魅力的に見えても、24回なら72,000円になる。

複数の資格をまとめて申し込む。一つ終わってから次にする。同時進行は続かない。

受験料と受験日を確認せずに申し込む。次の試験がいつか、申込期限がいつかを先に見る。講座が終わる前に試験日が来ることがある。

申し込む前に3つ

1. 合格率の分母を探す。書いてなければ、その数字は使わない

2. 市販のテキストで足りないか確認する。書店で実物を見る

3. 受講期限と、次の試験日の関係を確認する

そのうえで申し込むなら、セールを待つ。急ぐ理由がないなら、次のセールまで待って構わない。

続かなかったときのことを考えておく

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画像:Unknown authorUnknown author/Public domain(Wikimedia Commons)

これは他の契約と同じ構造になる。

ジムの年間契約でも書いたけど、割引の対価に何を渡しているかを見る。

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通信講座の場合、渡しているのは「やめる自由」ではなく「先に払った金」になる。返金保証があるなら条件を読む。無いなら、その額を失う前提で判断する。

続く仕組みを外から買えるかどうかが本題で、合格率は関係ない。

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